ワーク25:レーズンを食べるワーク
ワーク19〜24まではイメージワークをご紹介してきました。
ここからは身体感覚や行動に対するマインドフルネスのワークをご紹介していきます。
やり方
レーズンを一粒用意しましょう。
用意したレーズンを手にとって、眺めて匂いを嗅いだり、手のひらの上で転がしたりしてじっくり観察しましょう。
その後指でつまんで口の中に入れます。口の中に入れたら下で触ったり、舌の上を転がしたり上顎に触れさしたりして口の中全体でレーズンを感じます。
次にはで軽く噛んで、その感触を感じてから強く噛んで、じっくり噛み砕いてから飲み込みます。
普段何気なく行っているレーズンを食べるという行動を小さなステップに分けて1つずつのステップを丁寧にありのままを感じて、その様子を描写しましょう。
もしレーズンを食べている時に自動思考(自然に浮かんでくる考え)や感情が出てきたら、それもマインドフルネスにありのままに感じて描写してみましょう。
「例」
レーズンを一粒つまみます・・わりと柔らかいな・・・レーズン一粒だけつまんで食べるなんて初めてだな・・少し力を入れてみる・・結構弾力があるじゃないか・・・手のひらに乗せて眺めてみる・・じっくり見るとあんまり美味しそうに見えないな。シワがいっぱいだ・・・レーズンの重みを感じてみる・・・こうやってじっくり感じるとレーズン一粒にでも重さってあるもんなんだな・・・鼻を近づけて匂いを嗅いでみます・・・あんまり臭わないな・・すこし酸っぱい匂いがするかな?・・・んっ少し唾が出てきた・・・手のひらでレーズンを転がしてみる・・おっと危なく落とすところだった・・・結構転がるな・・・ちょっとくすぐったい・・・よし食べてみよう・・・口の中に入れてみる・・・手で触るのと違ってちょっと硬く感じるなぁ・・・・舌の上を転がしたり舌で上顎にくっつけてみたりする・・・少し柔らかくなってきたな・・・レーズンの味が広がってきた・・・前歯でや奥歯で軽く噛んでみる・・・以外と気持ち良い・・・よし噛み切ってやろう・・・レーズンってこんなに甘かったっけ・・・・なんか味がすごく濃く感じる・・・匂いが鼻から抜けてきた・・・レーズンを奥歯ですり潰していく・・・おっどんどんレーズンの味が広がってくる・・・レーズンを噛み続ける・・・・もうほとんど形がないな・・・飲み込んじゃえ・・・レーズンが喉を通っていくのを感じるぞ・・・口の中に残ったレーズンを探しながら全部飲み込む・・・口の中にレーズンがなくなった・・・でもレーズンの余韻がまだ残っている・・・なんか不思議な感じだ・・・
いつもは何気なくしている食という行動を丁寧に、マインドフルネスに食べてみるワークです。
レーズンを一粒食べるという行動を細かく分けて1つずつゆっくりと丁寧に感じながら進めることで、その時の身体感覚(五感)、自動思考、感情をじっくりと感じながら味わいましょう。
レーズンを食べるだけの行動をマインドフルネスに、丁寧に観察し、感じてみると、食べるという行動に様々な感覚、思考、感情が伴っていることに気づくはずです。
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