ストレス免疫訓練法の3段階
SITでは手続きを3段階に分けて対象者に対して働きかけます。
第1段階:ストレス概念の把握
SITの第一段階はストレス概念の把握です。ストレス概念を把握するためのポイントは以下の7つです。
- 相談者のストレス反応の概念モデル作成し、その悪循環についての理解を深める
- 置かれている状況明確にして分析し、ストレスを生み出す問題やそこから生まれているトラブルを検討する
- 面談、セルフモニタリング、イメージ技法、行動評定などによって情報を集める
- ストレスと対処スキルの相互作や認知の癖がストレスを増強、維持することなどについて、相談者に正しい知識を提供する。
- 相談者の取り組みに対する抵抗などについて把握し、取り組みの考慮に入れる
- 適切な時期に重要な人物(配偶者など)との協力関係築く
- SITのプログラムの効果への相談者の期待を数値化して、短期、中期、長期の目標を立てる
これら7つのポイント点に対する取り組みについて、相談者が理解し、取り組みへの意欲を持てるようにすることが大切です。
また、効果を高めるためには、この段階で取り組みに対する不安や抵抗について慎重にケアし、相談者が積極的に取り組みたいというモチベーションを高めることが非常に重要です。