忘れていませんか?
人間は爬虫類あるいはそれ以前の生命を維持することが目標の段階から、仲間を作り、家族を育て記憶とともに愛情を育てる哺乳類の段階を経て、様々なものを作り出し続ける人間の段階まで進化してきました。
その痕跡は脳にも認められ、生命を維持するための①爬虫類脳(脳幹など)、②動物脳(大脳辺縁系など)、③人間脳(大脳皮質)という順番で脳が積み上がってできています。
このことからもわかるように、人間が生きることの目的も
- 爬虫類
生きること、生命を繋ぐこと - 哺乳類
安心してより良く生きること - 人間
人間らしく生きること(新しいものを生み出す、世界に影響を与えるなど)
という順番で積み上がっていくのです。
ですから、人間としてより良く生きるためには
- 健康で生命力に溢れた自分作り
- 安心して快適に過ごせる自分作り
をする必要があるのです。
体に良いものを体に必要なだけ食べて、適度な運動をして、適度に休息し、リズミカルな生活をして、快適に過ごせる環境を作り、生き物として充実した状態をつくることで、人間としての能力を最大限に発揮できるようになるのです。
ですから生き物としての充実した状態ができていないと、人間として高いパフォーマンスを出せなくなってしまいます。
人間は問題にぶつかってしまった時、それを解決しようと頑張ります。
もちろん頑張ることで解決できる問題もあるでしょう。
しかし、圧倒されてしまいそうな複雑で難解な問題、長期にまたがる問題になってくると「頑張る」だけでは不十分です。
ストレスで爆発しそうになってイライラしたり、眠れなくなったり、ドカ食いしてしまったり、反対に食べられなくなってしまったり、安心して過ごす時間がほとんどなくなって生き物として疲れ、生命力が減退してしまいます。
そうなると本来のパフォーマンスを出せなくなって、さらに問題解決が遠のいてしまいます。
忘れないでください。
人間は生き物としての側面を持っているのです。
うまくいかない時は、自分の能力不足や人間性、性格のせいにして落ち込む前に、今、自分が「生き物として満たされた生活」をしているかをチェックしてみてください。
特に頑張ったことで何かを成し遂げたことがある人は、うまくいかない時はひたすら頑張る傾向があるようです。
頑張ることは大切ですが、自分の最高のパフォーマンスを引き出すためには「生き物としての自分」と「人間としての自分」を同時に大切にしなくてはなりません。
少なくとも「頑張っても頑張ってもうまくいかない」そんな風に感じる時は、「今生き物としての自分は十分に機能しているか?」をチェックする習慣を持つようにしてください。
これまで「解決できない」と思っていた問題が案外簡単に片付くかもしれません。
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