自己開示と返報性の法則
自己開示と返報性の関係性を意識して親密度をUPしよう!
始めた会った時から話が盛り上がって意気投合するといったこともありますが、一般的には関係を構築していくためにはある程度の時間が必要です。初対面の時には仕事の話や共通の知人の話など差しさわりのない話をしながら相手に関する情報を集めて、何度か会って行くうちに関係が深めながら徐々にプライベートな話をするようになっていくのではないでしょうか?そこには「自己開示の返報性」という人間の習性が関わっています。自己開示とは自分についての個人的な情報をありのまま相手に伝えることです。(相手に特定の印象を持たせようという意図が含まれている場合は「自己呈示」になります)
相手に自己開示されると自分も同程度の自己開示をするという習性を返報性の法則と呼んでいます。
こちらが趣味の話をしたら相手も趣味の話、より個人的な家庭の話をしたら相手も家庭の話をするといった形で同程度の深い話をするようになっていくことです。「相手がそこまで話してくれたんだから、自分も話そう」という気持ちが生まれるのです。このようにお互い少しずつプライベートな話(秘密)をしていくことで関係が深まっていくのです。
関係を深化させたい相手に対して自分から少しずつ自己開示をしていくことが、相手のことをより深く知ることにつながり、それに従って関係も親密さを増していくことにつながります。
自己開示の注意点
自己開示をする時に注意することは、相手との関係の進展に伴った自己開示です。
初対面なのに親友にするような個人的な自己開示をしてしまう人は嫌われる傾向があります。会って間もないのに、そんな話をされても聞く方は心の準備ができていないので、「なんて非常識な人なんだろう」と思われてしまうのです。それでは「返報性の法則」が働きません。良好な人間関係を築きたいのであれば相手との関係の進展に見合った自己開示をしながら、関係を一歩ずつ前進させるための自己開示をしていくようにしましょう。
しかし初対面で意気投合するようなウマが合う場合や相手が聴き上手な人である場合、数回しか会っていないのに何でも悩みを話し合える関係になることもあります。また逆にかなりの年月会っているのに個人的な自己開示ができる関係になれていないうこともあります。
自己開示と返報性の法則には相性による例外もあるので、一歩相手との関係を深めていきたいと感じているときは自己開示と返報性の法則を意識してコミュニケーションすると良いでしょう。
親密度をアップしたい時は勇気をもって一歩だけ踏み込んだ自己開示をすることを心がけましょう。
また女性の方が男性よりも自己開示する傾向が強いようです。特にこの傾向は同性同士でより顕著になります。女性同士はお互いのプライベートな情報を共有することで友情を作り上げていくのに対し、男性はお互いのプライベートには立ち入らず、活動を共有することで友情を作っていく傾向が強いからです。