スキルって何?

自分のパフォーマンスを最大限に引き出すために心の状態をフルネスに保つスキルを「アクティベーションスキル」と呼ぶことはこれまでにご説明しました。アクティベーションスキルを身につけ向上していくためには、「スキル」とはどんなものなのかを理解しておく必要がありますので、他の脳の機能と比較してスキルについて考えてみましょう。

脳の代表的な脳機能
  • 生命維持機能
    人間に限らず、全ての生物は生命を維持する機能が24時間(恒常的に)常に働いているから生きていられます。この機能は最も原始的機能な機能で鍛えることはできませんが、生命維持機能の働きを高めるための環境や条件を整えることはできます。
  • 認知/認識/記憶の機能
    外部の環境や状況を認識し認知することで必要な行動を起こすことができるようになります。「寒さ」と認知できるから「寒い思いをして風邪を引く可能性がある」と認識して1枚余分に上着を着て暖かさを確保した方が良いと判断し、上着を着るという行動を起こし風邪を引いて寝込むことを予防できるのです。これば過去の記憶の中に、寒い思いをして風邪を引いて寝込んでしまったことが記録されているからです。
  • スキル化機能(自動化機能)
    ピアノを弾く、話す、読む、野球でボールを打つなど・・・繰り返し訓練することで技術、行動が形成されていくことをスキル化機能(自動化機能)といいます。スキル化機能を高めることで「認知→認識→判断→行動→結果」という過程を認知→行動→結果という過程に省略し、意識への負担が軽減するので認知→結果までのスピードを加速します。より高いパフォーマンスを出すために重要な機能です。

笑顔の女の子

スキルを向上させるために

脳の機能から考えると・・・

心の状態をフルネスに導き維持するアクティベーションを身につけ、向上させていくためには、

  • 生命維持機能を高める(健康状態を高める)
    バランスの良い食事、規則正しい生活、適度な身体活動など
  • スキルを知り理解して、意識しながら使う
  • スキルを繰り返し使用し続け、認識、判断が必要なくなるまで繰り返す。
    といった取り組みが必要です。

スキルを身につけるまではスキルを理解し意識して繰り返し続けるということが大切です。

スキルを身につけるためにはアクティベーションスキルを磨くトレーニングの負荷を受け入れるためにアクティベーションスキルを手にする意味や目的を明確にしておくこと、及びスキル化のトレーニングに集中できる身体の健康状態を維持することも重要な要素になります。