望ましい行動を育てるテクニック
行動パターンを変化させたい時、
- ターゲット行動の頻度を低減させること
- 同じような機能(役割、効果)を持っている別の問題を引き起こさない行動を増加させること
の2つの方法から選択することになります。
2を選択した場合、その行動の機能によって対象者(又は自分)のニーズが満たされる必要があります。
2を選択して新しい行動を定着、習慣化していく方法には以下のようなものがあります。
- 課題分析
- 形成化
- モデリングとプロンプト提示
- 連鎖化
- トークンエコノミー
- 行動契約
今日から各項目について、1つ1つ解説していきます。
連鎖化
目標行動が生活の中に組み込まれるためには、課題分析された1つ1つの行動が適切な関係性を持ってつながっていることが必要です。
先行する行動の結果は、その後に続く行動の先行刺激となっているからです。
1つ1つの行動がスムーズでなければ、一連の行動はスムーズにつながりません。
一連の行動をスムーズにつないでいくことを連鎖化といいます。
行動を連鎖化するためには、生活の中で行動する順番と逆の順番で行動練習をして後の行動から前の行動へと連結していっく方がスムーズなようです。
なぜかといえば、後半部分の行動は目的の快を得る事に直接結びつきやすいので達成感を得やすいからです。
このように最後の行動から前の行動へと逆順で行動を連鎖かしていく方法を逆行連鎖化と呼びます。
1つ1つの行動が独立している場合はほとんどありません。直前の行動の結果が、次の行動への先行刺激となって、正の強化として機能しておこるのです。