スキーマはなぜ生まれるの?
スキーマは考え方や感じ方の基準を作り出すものであり、ネガティブなスキーマが刷り込まれていることで、生きづらくなることが少なくありません。ネガティブな(ポジティブな)スキーマは家族、友人、パートナーなどといった身近な人たちから学習します。
例えば、家族、友人、パートナーなどといった身近な人が対象者に
- 「誰よりも優れていない限り認めない」というメッセージを送った
- 「お前は太りすぎている」というメッセージを送った
- 「お前には魅力がない」というメッセージを送った
- できの良い子供と比べ「お前は出来の悪い子だ」というメッセージを送った
- 何かを要求したら自分勝手だと責めた
- 何かを無理強いし「ああしなさい、こうしなさい」と要求さした
- 「死んでやる」「出て行け」などと言って脅した
このようにして身近な人たちが子供時代に他者にネガティブな(ポジティブな)スキーマを刷り込まれます。様々な方法で自分や他者、社会などについての様々なスキーマを刷り込まれていきます。
子供にネガティブなスキーマをが刷り込まれる場面
- 完全主義などのスキーマ
90点しか取れないの?ケアレスミスするなんて注意不足だ! - 太っている事や醜いことについてのスキーマ
太い脚。笑顔も可愛くないわ - 劣っている事や無能である事のスキーマ
兄さんは東大に合格したのに・・・?お前は本当におれの子なのか? - 人に負担をかけている事や見捨てられる事についてのスキーマ
お前たちがいる我慢しているのよ。本当なら離婚しているわ
スキーマを刷り込みは様々な場面で起こります。例えば兄にイジメられたて、「拒絶される」、「コントロールされる」「無力だ」といったスキーマが刷り込まれるかもしれません。パートナーのから信頼されないことで「自分はちゃんとしていない」といったスキーマが刷り込まれるかもしれません。
住む社会や文化的な傾向がスキーマとして知らず知らずに刷り込まれてしまうこともあります。例えばポッチャリとしていると醜い、社会的ステータスがあれば頼りがいがある、社会的成功があれば優れているなど、世間一般のイメージが、個人的なスキーマを強化する要因になる事もあります。