そこにないかもしれないパターンを見つけること
本当は関係のない2つのことを結びつけて、そこに何かの関係が存在するように考えてしまうことがあります。(迷信、魔術的思考:「夜、爪を切ると親の死に目にあえない」など)これは人間の思考の特性です。
人間は自分にはコントロールできない出来事について、自分が納得できる原因を探しあてはめてしまうのです。
このような「そこにないパターンを探す」という傾向は、情報が多すぎることで 起こる悪影を受けないためには必要です。しかし意識して探してみると沢山の反証が見つかることでさえ絶対的な因果関係と決めつけてしまったり、それにより分類してしまったり、そのパターンや傾向に当てはまらないものを受け入れられなかったり・・・そのことでかえって心の状態を不安定にしてしまうことも多いのです。
そんな場合、これらの「パターン」を再検討してみることで不安定な状態から脱出できるようになります。
関係のない2つの出来事の間に因果関係を見つけてしまうのは、それらの出来事が同時期に起きたり連続して起きるからですが、不安を感じやすい人は、それらの関係を因果関係があると錯覚してしまう傾向があるので強い不安を感じてしまうのです。
こうした傾向から強い不安を感じる人は、それらの出来事の関係を調べ再検討する必要があります。その出来事の生起率や生起条件を詳しく調べなおしてみましょう。
練習方法
- 「そこにはないかもしれないパターンを見つける」を使用して、精神的な不安定を引き起こすと考えている出来事の関係、パターンを書き出してみましょう。
- 1に基づいて、それらを回避したり防ぐためにしていることを書き出しましょう。
(確認行為、モニター行為、回避行動、特別な努力など) - パターンの反証がないかを考えて書き出してみましょう。
パターンや関係性があるかどうかは関係なしに、対処が必要な出来事でパターンや関係性があると考えることで精神的な不安定をもたらしているのでない場合は問題解決法を用いて現実的な対策を立てましょう。