敬意を持って
相手の言葉や言い回しを取り入れる
心地よいコミュにケーションには仲間意識や一体感が大切です。自分とは遠い存在だと感じてしまうと、不安や恐怖、敵意などのネガティブな感情を抱きやすくなってしまうからです。仲間意識や一体感を生み出すためには、相手が使っている言葉や言い回しを取り入れて、自分が話すときに使ってみることがとても有効です。
時折、相手の表現を自分が良く使う言葉や言い回しに、わざわざ置き換える人を見かけますが、そんなことをすると相手はネガティブな気持ちになりやすいので、相手との距離はなかなか縮まらないでしょう。人は自分と同じものを見て、聞いて、体験した人に好感を示すものなのです。心が不安定な思春期の真っ只中にいる女子高生が大人とは違う特別な言い回しや言葉を使うのも、仲間と同じ体験をして仲間意識や一体感を持ちたいからだと考えられます。小さな子供と話すときも子供の言葉を使って話す方が子供は安心して話してくれるので、知らず知らずのうちに子供の言葉をつかって話していますよね。
具体例
失敗例
- 相手
ラーメン食べたらメッチャヤバイって感じでソッコーでフェイスブックにアップしたよ - 自分
そのラーメンがとても美味しかったから、急いでフェイスブックに書き込んだんだね。
望ましい例
- 相手
ラーメン食べたらメッチャヤバイって感じでソッコーでフェイスブックにアップしたよ - 自分
そのラーメンってそんなにヤバイって感じなの? 「いいね」はたくさんあった?
普段使い慣れない言葉や言い回しを使うのはとても勇気が必要ですし、恥ずかしいかもしれません。しかしコミュニケーションの基本は相手が安心できる状況を作り出すことです。心地よいコミュニケーションのために、勇気をもって相手が使った言葉をや言い回しを同じように使ってみましょう!
ちなみにスポーツの世界や警察、軍隊、職場など、ユニフォームという同じ服をきることで仲間意識を育てたりします。同じユニフォームを着ることでチームワークを高めようとします。心理学ではユニフォーム効果といいます。