コミュニケーション基本の基本
コミュニケーションは、その「スキル」や「能力」高さによって、その質(快適さ、心地よさ、相互理解)などが決まるものだと思っている人は少なくないようです。
もちろんコミュニケーションの「スキル」や「能力」高さは、コミュニケーションの質に大きな影響を与えます。
しかし、その質を高めるために「スキル」や「能力」高さより、もっと基本的で大切なことがあります。
今日もノン・バーバルについて、考えてみましょう。
潜在意識に働きかけるノンバーバル
人間の意識は大きく分けると顕在意識と潜在意識の2つに分けることができます。
力関係は顕在意識10%に対して潜在意識90%と言われていますので、顕在意識の生み出す感情や感覚に逆らうことはよほどの強い意志がない限りできませんし、できたとしても継続することはできません。
顕在意識は自分で自覚できている意識のことで、これに見つかった言葉の中で感情や感覚にそぐわないものは潜在意識(自覚できない意識)の中に取り入れることはありません。
相手の感情や感覚にそぐわない言葉をいくら投げかけても相手は全部はじき返してしまうということです。
心の扉を開くこと
お互いに影響を与え合う良好なコミュニケーションにするためには、互いにポジティブな感情や感覚を持って相手の言葉を受け取る準備(潜在意識への扉が開いていること)が必要です。
こうした感情や感覚には過去の人間関係や肩書き、会う前に得た情報から生まれる先入観なども影響を与えますが、言葉以外のコミュニケーションの要素であるノンバーバルがとても大きな影響を与えています。
なぜならノンバーバルは普段意識していないので、顕在意識に見つからずに潜在意識の中に入っていくことができるからです。
人間関係や肩書き、相手が会う前に得た情報を変えることはできませんが、ノンバーバルの意味を理解して、相つまり相手にノンバールによってポジティブなメッセージを送り続ければ、潜在意識にそのメッセージが届いて相手にポジティブな感情や感覚が生まれます。
相手がそうした感情や感覚を持っていると、潜在意識への心の扉が開くので、自分の言葉が相手の潜在意識に入りやすくなります。
つまり自分の言葉が、考えが相手の心に届き、影響を与えやすくなるのです。
ノンバーバルの意味を理解して使いこなし、自分の言葉を相手に届けられるようになっていきましょう。