ノンバーバル3つのF
第一の防衛策-固まる反応(フリーズ)
固まる反応(フリーズ)は人が原始の時代から自分より強い相手と出会った時に生き残るにために編み出した防衛策のひとつです。
大脳辺縁系(動物脳、第一信号系)に刻み込まれたの第一の防御策なのです。
敵と遭遇した時に動いてしまうと、敵の注意を引いてしまうため、まず固まる反応をすることで敵に見つからないようにしたのです。
動きを止めるだけで敵に見つからない確率がグッと上がるため、兵士や機動隊の隊員なども、必ずこの技を訓練して身につけます。
受け継がれる反応
固まる反応は原始の時代の人間から現代の人間へとシッカリと受け継がれているため、現代の人間も危険遭遇すると第一の防御として固まる反応をするのです。
固まる反応を現代の人間は、日常生活のもっと些細な危険にも使っています。
- 嘘がバレそうになった時
- イカサマを見破られた時
- 盗みに入って見つかった時
などは固まる反応をして自分を守ろうとします。
こうした反応が実際は役に立たなかったり、周囲の人間にかえって嘘やイカサマや盗みをしているという信号を送ることになったとしても、原始の時代に大脳辺縁系(動物脳、第一信号系)に刻み込まれた第一の防御、固まる反応を優先させてしまうのです。
危険と遭遇した時は人間脳(大脳新皮質、第二信号系)よりも、ずっと古くから存在する大脳辺縁系(動物脳、第一信号系)が優先されるからです。
亀の首
亀の首は固まる反応のひとつです。両肩を高くして耳に近づけ、首を短くするノンバーバルで、謙遜している時や自信を失った時に現れるノンバーバルです。
集団で・・
さらに危険遭遇した時だけに固まる反応をするだけでなく、自分は危険と遭遇していない(見つけていない)場合でも、固まる反応をした人の近くにいると、その人の行動に反応して固まります。
これを模倣行動といいます。
人は共同体の中で生き残りるために、社会(周囲)と調和することが必要だったからです。