メンタルを強化するために効果的なスキルとしてイメージトレーニングがあります。
イメージ力にはイメージの中で視覚、聴覚、身体感覚をできるだけリアルに感じたり、その感覚を操作例えば再生スピードや色合い、対象の大きさや音の大きさや数、暖かさ、冷たさなどをコントロールして、そのイメージから受ける感覚を操作したりします。
潜在意識は言葉そのものの意味や論理からの影響より、イメージや感覚からの影響の方が大きいのでイメージトレーニングを用いることがとても効果的なのです。
イメージトレーニングをしよう
試合直前におこなう効果
トップアスリートは「イメージトレーニング」を取り入れています。なぜイメージトレーニングをするのでしょうか?
- 試合の時のようにアドレナリンが放出されたりして、体で試合の準備が進む
- 心身の準備が整った状態で試合に臨めるので、実際の動きがスムーズになり成功率が上昇する
日常的におこなう効果
- 成功イメージによって気分や意欲が高まり、心身が活性化しトレーニングの質が向上する
- 繰り返しシュミレーションすることで、事前に障害を予測して取り組むべき課題をみつけられる
- 潜在意識と顕在意識の目的の共有
潜在意識と顕在意識の目的の共有とは
- 何かをしようとした時に急に緊張してできなくなってしまった
- チャレンジしたいのにどうしても行動できない
こうした現象は潜在意識(普段は意識できない自分の意識)と顕在意識(普段意識している自分の意識)の意見の食い違いによって起こります。
顕在意識は「チャレンジしたい」「新しい自分を見つけたい」と考えているのに、潜在意識が「そんなことやめたほうがいい」「お前にはできない」「僕は変われないんだよ」と考えているため、顕在意識で「チャレンジしたい」と思っても、潜在意識が「緊張」「恐怖」「無力感」などネガティブな感情を作ってチャレンジをさせないように邪魔をするのです。
つまり、潜在意識が「チャレンジしたい」と思うようになればそうしたネガティブな感情が湧いてこなくなり、チャレンジできるようになるのです。
この意見の食い違いは過去の経験から生まれています。過去の辛い思いを2度としないようにするために、潜在意識が過去の経験に基づいて、その意見を出してくるのですが、「その時」と「今」は環境も自分自身の能力も違うので、今の自分にとっては望まない意見であることあるのです。
こうした意見の食い違いをなくすためのポイントは2つ。「繰り返すこと」と「イメージや感覚で伝えること」です。
潜在意識は論理性、合理性がないので言葉や理屈は通用しないため、イメージング(あるいは成功体験)を繰り返して潜在意識に顕在意識の自分がやりたいことを伝え続けることが有効なのです。
顕在意識のパワーは意識全体の10%、潜在意識のパワーは90%近くあるといわれています。力づくでいうことを聞かせようとしてもうまくいきません。ゾウ使いと象のような関係を作り上げましょう。
メンタルタフネスはメンタルトレーニングで実現できます。
心の強さ≠生まれ持った性格 → 心の強さ=スキル+身につけた考え方
メンタルトレーニングを通してメンタルタフネスを手に入れよう。