5種類のペインスキーマ
「生きづらさ」を生み出すペインスキーマは5つに分類することができます。
- 人と関われない
愛されたい、守られたい、理解してもらいたい、受け入れてもらいたいという本能的欲求が満たされなかった時に生まれるスキーマ - 自分にはできない
有能な人でありたい、うまくやりたいという本能的欲求が満たされなかった時に生まれるスキーマ - 周囲が優先
自分の考えを大切にしたい、感情や考えを自由に表現したいという本能的欲求が満たされなかった時に生まれるスキーマ - 悲観し追い詰める
自由に生きたい、楽しく生きたい、遊びたい、楽しみたいという本能的欲求が満たされなかった時に生まれるスキーマ - 自分が中心
自立した人でありたい、自分をある程度コントロールしたいという本能的欲求が満たされなかった時に生まれるスキーマ
第4のペインスキーマ
ペインスキーマの第4分類は「悲観し追い詰める」という状態を作り出すスキーマです。
このペインスキーマは「自由に生きたい」、「楽しく生きたい」、「遊びたい」、「楽しみたい」という本能的欲求が満たされなかった場合に作られます。
第4分類の具体的スキーマについて考えていきましょう。
感情抑制スキーマ
「○○という感情を感じてはいけない」というスキーマです。「自分が特定の感情を感じてはいけない」と感じてしまいます。
- 私は歯止めが利かなくなるから楽しんじゃダメだ
- 私は怒りを感じると何をしでかすかわわからないから怒りを感じてはいけない
- 寂しがるなんて一人前の男がすることではないから感じてはいけない
といった具合に、様々な理由から特定の感情を抑え込んでしまいます。
また、感情そのものを抑え込もうとする場合もあります。
- 感情を感じることは危険なことだ
- 感情を感じることはみってもないことだ
- ちゃんとした人間なら感情を自分の意思でコントロールできなくてはいけない
といった具合にすべての感情を抑え込みます。
あるいは他人に感情を知られないようにする場合もあります。
- 自分の感情を人に知られたら立場が悪くなってしまう
自分の感情を人に知られることは恥ずかしいことだ
といった具合に、自分が感じている感情を隠そうとします。ネガティブな感情だけでなく、ポジティブな感情も抑制する場合が多いので、いつもつまらなそうにしています。
感情抑制スキーマを持つ人の自己防衛策
- 淡々と振る舞う
「何も感じない」かのように淡々と振舞います。
感情の隠し方によって、とても「理性的」で「頼り甲斐がある」ようにみえたり、冷淡に、あるいはつまらなそうにみえる場合もあります。 - 他人と距離をおいて付き合う
自分の感情を他人に知られてしまうことが怖いので、他者との人間関係は一定の距離を保とうとします。 - 感情を表す人を馬鹿にする
人前で怒ったり、泣いたりするなど感情をあらわにする人を馬鹿にする傾向があります。長い間感情を抑え込んできた人は、「生きている実感」を持てないので、それが簡単にできてしまう人が羨ましくてしょうがないからです。 - 強い刺激を求める
「生きている実感」を持てないため、自傷行為を行ったり、「強い刺激」を感じる行動を密かにとっている場合も少なくありません。
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