別れ際を意識しよう!

相手と初対面の時は緊張するもので失礼のないように気をつけて言葉や態度を選ぶものですが、話しが終わって帰ろうとする時はホッとして安心感からツイツイ失言をしてしまったり、失敗をしてしまったり・・という経験を多くの人が持っているのではないでしょうか?

その失言や失敗から人間関係がギクシャクしてしまうことも少なくありません。それは別れ際の印象が人の心に強く刻み込まれるものだからです。(親近性効果)

誰かと話をして「良い人だな」と思ってもらえたとしても、別れの失言や態度でその印象がガラリと変わってしまうことがあるのです。別れ際の態度は人間関係に強い影響を与えるのです。

別れ際の印象が強いため、その後は別れ際の印象をベースにしてその人のことを思い出してしまいます。会っている時間より別れた後の時間の方がずっと長いため、別れ際の印象で一緒にいた時の印象が弱められてしまうのです。

良好な人間関係をを保つためには、毎回別れ際にその人への誠意や好意を伝えるように心がけましょう。

親密な関係であれば、スキンシップをしたり「愛している」と伝えるのも良いでしょうが、取引先の相手や上司、同僚などにはなかなかできません。
一番気をつけて欲しいことは、言葉もかけずそそくさとその場を立ち去ってしまうとです。
「やっと終わった」というメッセージを相手に送ってしまうことになるので、「早く帰りたかったんだな」「楽しくなかったんだな」と思わせてしまいます。

別れ際は、少し動作をゆっくりと、相手が不快にならない程度にできるだけ相手のそばに接近してパーソナルスペース別れの挨拶や感謝の気持ちを伝えると良いでしょう。

人の印象は距離でも大きく変わるので、同じことを言ったとしても離れた距離から声をかけると親近感が湧きにくくなってしまいます。

上司であれば「部長」などといった肩書きでなく、「○○部長」と名前をつけて呼びかけたり、「私たち」「僕たち」といった仲間意識を引き出す言葉を使うことで一体感を創り出したりするのも効果的です。

謙虚な姿勢を伝えるつもりでお辞儀を繰り返す人も多いようですが、あまりお辞儀を続け過ぎると、相手は野中で信頼や敬意が芽生えにくくなってしまうので気をつけて下さい。