良好な人間関係をスムーズに築くポイント
「良好な人間関係を築くために必要なこと」はなんでしょうか?もちろん、「人としての魅力」(人間性)がとても重要です。しかし、どれだけ素晴らしい魅力を持っていたとしても、「伝えること」できなければうまくいかないでしょう。また、いくら自分の魅力を上手に伝えることができたとしても、相手の気持ちに気づくことができず相手を不快にしてしまえば、やはりうまくいきません。
良好な人間関係のための3つのスキル
- 人としての魅力(人間性)を上手に伝えるスキル
- 相手に共感するスキル
- 相手の魅力を十分に引き出すスキル
友好関係を築くスキルに長けていることがとても大切なのです。それでは友好関係を築くためのスキルについて考えてみましょう。
人間的な魅力を伝えるために
- 意図して自分を印象づけましょう
相手と初対面の時は最初の7秒で第1印象が決まってしまいます。その後しばらくの間、その第一印象がその人を判断する基盤として影響を与え続けます。 - 相手と会う前に、その人と「楽しく話している」ことをイメージしましょう。
イメージを使って相手と良好な人間関係を築けるという自信深めましょう。自分の魅力を上手に伝えるために、必要なノンバーバルを使いこなしているイメージをして準備をしましょう。(どんなノンバーバルが自分の魅力を伝えることに役立つかを知っておきましょう) - 自分の名前をハッキリ伝えましょう。
「はじめまして!(1拍おいて)○○と申します」といった具合に、自分の名前の前に少しだけ間を置いてみましょう。名前の印象に残りやすくなるので、相手に名前を相手覚えてもらいやすくなります。また、一度だけでなく会話の中で繰り返し伝えましょう。10分に1回ぐらいが目安になりますが、自分の名前の出し方を工夫してクドくならないように気を付けましょう。
例)
僕の友人が僕を呼ぶ時、◯◯さん、◯◯さんって2回連呼する癖があるんですよ
その時◯◯としてはどうするべきだったのかすごく悩んだんですよ - 自信と有効を表すノンバーバルを使いこなしましょう。
自信:脚の幅を少し広めにする、おへそを相手に見せるなど
友好:自分の視線、姿勢、体の角度、足が向いている方向など - 心を開いて話しましょう
自分の秘密(失敗や欠点、恥など)を話しましょう。
勇気が必要ですが心を開いて打ち明け話をしましょう。自分が自己開示をすると相手も心を開いて自己開示してくれます。(自己開示のレベルと、親密さは深い関係があります)ただし、開示レベルには配慮が必要です。初対面の時は、絶対に人に言えないことをレベル1として、10段階評価のレベル9〜10ぐらいが適当でしょう。人間関係が深まるに従って自己開示のレベルを上げていきましょう。初対面なら家族への愛情、大切なもののために何かをしたいという気持ち、自分の失敗などチョットした秘密で良いでしょう。
相手に共感する
- 相手の話を丁寧に聞きましょう
先入観によって慌てて判断しないように気を付けましょう。できるだけたくさん相手の話を丁寧に聞くようにしましょう。特に初対面の時は出来るだけオープンクエスチョン(YES、NOで応えられない質問)を使って、自由に話してもらいましょう。☆今の仕事のやりがいはなんですか?
☆仕事への夢はなんですか?
☆週末はどうやって過ごしますか?
といった質問です。親密になるためには相手のことをできるだけよく知ることが大切です。 - 相手に伝わるように相槌打ちましょう
相手共感するためには相手を知る必要があり、相手を知るためには相手にたくさん話してもらう必要があります。相手にたくさん話してもらうためには、私は「あなたの話に興味がありますよ」という意思を伝えることが大切です。そのため重要なのが「適度に相槌を打つ」ということです。自分が普段どんな相槌を打っているのかをビデオなどにとって知っておきましょう。頷く角度、頻度、回数の癖などどんな印象を与えているかを理解し工夫しましょう。1度に2回、3回とうなずくと、相手をせかしているように受け取られてしまうことがあります。相槌で使う音の種類や高低、言葉にも注意を配りましょう。相槌に「なるほど」「スゴイ」「知らなかった」など相手の言葉を肯定する言葉を使うと効果的です。熱心に話を聞いていることを積極的に伝えましょう。 - 共感できる部分を探しましょう
無理やり相手に合わせる必要はありません。1、2を丁寧に行えば相手はたくさん話してくれます。自分が共感できないところはさらに質問をして共感できる部分を引き出しましょう。
例)
相手:◯◯さんって素敵な人ですね 自分:そーですか?◯◯さんて××なんですよ。知らなかったでしょう!! ×
↓
自分:◯◯さんのどんなところを素敵だと思いますか? 相手:△△なところです。 自分:△△な人って素敵ですよねぇ〜 - 自分のやり方に固執しないようにしましょう
☆前からこうしています。
☆私は悪くありません。
☆これが私のやり方です。
といった言い方は止めましょう。自分のやり方に固執して相手が大切に思うこと、必要だと思っていることが分からなくなってしまうと、心地よい人間関係は築けなくなってしまいます。うまくいかない時、相手が何を必要としているのか、大切にしているのかを考え、別の方法も取り入れてみましょう。
相手の魅力を十分に引き出す
- 相手を観察し気配りをしましょう
相手とじっくり丁寧に向き合いましょう。相手のノンバーバルの変化を見つけ、相手の心の変化気づけるように気をくばりましょう。 - 相手の不安を取り除いてあげましょう。
「1時間の時間をご用意しました。最後にまとめてご質問の時間を取りますので、最初の40分間は先日のご質問に対するご説明をさせていただきます。」といった具合に相手が気にしていそうなこと、不安に感じているであろうことについてのどうするかをあらかじめ伝えておくことで、相手の不安を軽くすることにつながります。相手の魅力を十分に引き出すためには、相手に安心してリラックスしてもらうことが大切です。相手が安心して話せるような心配りをするように心がけましょう。 - 時間を区切って場所を移動しましょう
短時間で親密度を深めるために「一緒に過ごす時間を短く区切って、そのいくつもの場所を移動しながら共有体験をする」ことが有効です。
場所を変えるたびに新しい経験を1つ積むむようで、移動するたびに以前から付き合っているような感覚を感じてもらうことができます。ですから、早く親密になりたい人とは、食事、ケーキショップ、喫茶店、バーといった具合に何軒もの店を回りましょう。数時間しか一緒に過ごさなくても、数日をともに過ごしたような感覚を得られるはずです。ただし、たくさん移動すれば良いという物ではありません。そ
れぞれの場所では、できるだけゆったりと時間を取取りましょう。相手も自分も同じ体験を十分にしたと感じられるということが大切です。
こうしたスキルを身につけることで相手との間に尊敬や信頼が生まれ、それを基盤に良好な人間関係が育まれていきます。