考えと魅力
一般的に人は考え(意見、態度)が自分と一致している(認めてくれた、受け入れてくれた)と感じる場面が多いほど、その相手に対する好意が強くなります。
考えが一致する場面が多いほど相手の思考や考えの意味を理解しやすいため安心できるからです。
また、相手が自分と同じ考えであると確認できると自分が「正しい」と感じられるからです。
安心という感覚を味わったり、自分が正しいと確認できることは、人間にとって心地よい出来事(快)です。
自分を心地よくしてくれる相手を人は好きになるのですから、考えが自分と一致していたり、自分の考えに同意してくれる人を好きになるのは当然といえば当然でしょう。
つまり、相手の考えを受け入れたり、同意できるということも「魅力」の要素の一つだということになります。
反対に考えが自分と一致しない、考えを否定されると相手に嫌悪感を感じてしまいます。
ですから、相手と考えが合わなかったり、考えを否定したことで、相手に嫌われたり冷たくあしらわれた経験がある人の中には、相手に好意を持ってもらうために、どんなことでも「そうだね」「はい」「わかりました」と受け入れようとしてしまう人もいます。
しかし、遺伝的要素も、環境も、経験も異なる相手に対して、どんなことでも意見を一致させたり、同意したりすることはできないものなのです。
ですから、考え(意見、態度)が相手と不一致だ(認められない、受け入れられない)と伝える場合は、
- タイミングを考える
- 場所を考える
- 割合を考える
- 伝え方を考える
- 一致している(同意できる)考えを積極的に探す習慣をもつ
- 普段から一致している(同意できる)考えがあることを積極的に伝える習慣をもつ
- その場の意見や態度だけでなく、相手の存在そのものを肯定する習慣をもつ
などを心がける必要があるでしょう。
つまり、相手が否定された、プライドを傷つけられた、人間的に軽く見られていると感じないような配慮が大切なのです。
考え(意見、態度)が相手と不一致だ(認められない、受け入れられない)と伝えることが怖い(でいない)人は1〜7のポイントに配慮して相手が否定された、プライドを傷つけられた、人間的に軽く見られていると感じないような配慮をしてみてください。
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