ストレス免疫訓練法
SITでは手続きを3段階に分けて対象者に対して働きかけます。
ストレス免疫訓練法の目標と特徴
SITでの目標には、
- どんな人でも同じような問題を抱える可能性があることを理解できること
- 問題を解決のために具体的にどんなことができるかを見つけられること
- 思考、感情、行動、身体にどんな関係性があるのかを理解できること
- ストレスに圧倒されないように、問題を小さく分解して具体的な対処ができる要素まで分解してアプローチできること
- 自分が問題に対する十分な対処技術を持っているという自信を身につけること 問題解決、リラクセーション、時間管理、周囲からのサポート、コミュニケーション技術、主張訓練など
- 対処技術を計画的に実験しながら練習すること
などがあります。
SITの練習中は、これらの点がクリアできているかを繰り返しチェックしましょう。
多くの「ストレスマネジメント」は、
- 刺激への介入(環境調整)
- ストレッサーに対する認知的評価過程への介入(認知的再体制化)
- 対処技術への介入(社会的スキル訓練など)
- ストレス反応への介入(リラクセーションなど)
などの要素を持っていますが、SITではこれらの介入を単独で行うのではなく、複数の介入をパッケージとして組み合わせて用いられることが多いようです。
SITの目的は「ストレスを全て取り除くこと」ではなく、ストレスを「解決できる問題として捉えて、対処技術を身につけてその問題に対処できるようになること」です。
そのために特定の対処技術を訓練し、実践し、応用していくのです。
大切なことは、相談者が実際の生活の中で実践できる選択肢を多く獲得することなのです。