チャレンジするといアクティベーションスキル
生きていると「もう2度とあんな辛い思いはしたくない」「子供の頃から父に言われ続けた」「あの時はあのやり方でうまくいった」「それをしたら喧嘩になってしまった」など様々な経験をし、そこから学んでいきます。もちろん体験から様々なことを学び、それを活かしながら生きていくことは素晴らしいことです。しかし、そうした経験や学びがいつの間にか自分の可能性を抑え込む「とらわれ」(ルール、スキーマ)てしまっていることも多いのです。
「とらわれ」は潜在意識の中に固定化されていて、顕在意識(意識できる自分)が「嫌だ」と思っていても、潜在意識にとっては、これまでの人生で慣れ親しんできた居心地の良い場所なので、「とらわれ」は人の行動や思考の方向性を顕在意識に反して決定してしまいます。
顕在意識と潜在意識の力関係は10%対90%といわれていますから、潜在意識いの決めた行動や思考の方向性に逆らうことはとても困難なことです。
遅刻する人はいつもほとんど決まっています。なぜその人は遅刻するのでしょうか?その人が遅刻してはいけない事を知らないわけではありません。顕在意識として意識している部分では「遅刻はいけない」と考えているのですが、潜在意識の中で定着しているルール・信念では「遅刻は居心地の良いものだ」(例:注目されるから)と固定化されているのです。反対に遅刻しない人は「早く行くほうが居心地が良い」というルール、信念が形成されています。
潜在意識のなかで「ルール、スキーマ」として固定化されてしまっていると、顕在意識が認識できていなくても、そのルールやスキーマに「とらわれ」て、それに従って考え行動してしまいます。人は潜在意識の中に固定化された「とらわれ」に従って生きているのです。
「とらわれ」から解放されるために
潜在意識に固定化されてしまった「とらわれ」から解放されるためには地道な繰り返しが必要です。
いつもと違うことをすると潜在意識の抵抗にあって必ずネガティブな感情や違和感が生じます。そのようなマネガティブな感情や違和と付き合いながら、勇気を持って顕在意識が良いと思うチャレンジを継続する「とらわれ」から脱出するために必要です。
いつもと違う事、新しい事にチャレンジし続けるというアクティベーションスキルが、フルネス・ステートを常態化していくための必須条件なのです。ここで言うチャレンジは一生懸命頑張ることではありません。集団の秩序を乱すような協調性を欠いたことをしたり無謀なことをするということでもありません。自分の顕在意識が「正しい」「こうなりたい」と感じることについて考え、行動することです。チャレンジをする習慣を身に着けていきましょう。
いつも自分は2人いる(顕在意識と潜在意識)という感覚を持って、チャレンジし続けることで潜在意識に「こうありたい」ということを伝え続けていきましょう。
新しいチャレンジを考えよう |
||||
実行日(時期) |
チャレンジ |
準備 |
結果 |
改善・新たなチャレンジ |
例)2015/5/30 | 出会った人全員に挨拶してみる。 | 朝、鏡の前で笑顔の練習 | 4人ほど挨拶できなかった。 | もっと続けたらできるかも・・1週間継続チャレンジしてみよう! |
顕在意識が「正しい」「したい」と感じる新しいチャレンジと継続が「とらわれ」を減らしていきます。チャレンジしたことで感じた感覚やイメージに価値があります。望ましい結果を得ることが目的ではありません。 |