アクティベーションスキルの基盤セルフカレッジ5
フルネス・アティチュード
自分が選んだ態度によって自分の心の状態が強い影響を受けていることを意識できている人はあまりいないようです。
自分を常にフルネス度の高い状態(フルネス・ステート)に導き、維持できている人は「態度とフルネス度の関係」について理解しています。そして自分をフルネスに導く態度(フルネス・アティテュード)を自らの意志で選択しています。外部で起こった状況や出来事に反射的に態度を決めるのではなく、フルネス・アティチュードをを自らの意志で選択しているのです。
自分が置かれている望まない状態や望まない結果に反射的に反応してネガティブな態度をとると、何も変わらないどころか事態をさらに悪化させてしまうかもしれません。自分の意志でフルネス・アティテュードを選択しなければ、外部の状況や出来事に反応して態度を決めることになってしまいます。
それは外部の状況や出来事に支配されて態度を決めるということに他なりません。
フルネス・ステートを引き寄せ、それを持続するためには、自らの意志で態度を選択して「自分の心の状態を自分で決める」というアクティベーションスキルが重要なのです。
フルネス・アティテュード
- 穏やかな態度
- 堂々とした態度
- 元気な態度 など
アンフルネス・アティテュード
- 落胆した態度
- イライラした態度
- 落ち着かない態度
フルネス・シンクに導くフルネス・アクション
人はアンフルネスになるとため息をつきます。呼吸と心の状態には強い関係があるからです。アンフルネスに陥ると呼吸が浅く速くなります。脳は呼吸が速くて浅い状態を緊張状態だと記憶しているので、呼吸が浅く速くなるとアンフルネスに傾きやすくなってしまうのです。そんな時は大きくゆっくりと息を吐いて、その体を状態から脱出させることで、アンフルネスな状態を脱出しやすくします。
ただしため息にはネガティブなイメージがくっついていてため息をつくきはアンフルネスなんだと脳が記憶しているため、ため息を繰り返しているとアンフルネスに陥りやすくなってしまいます。ですからため息ではなく自分の意思でゆっくりと息を吐いて、大きな呼吸(深呼吸)をすることで心をフルネス・ステートに導いていきましょう。自らの意思で大きく呼吸することを選択し、意識して呼吸することで深呼吸はフルネス・アクションになるのです。このポイントを理解した上で深呼吸を積極的に利用しましょう。
ちなみに息吸うときは交感神経、息を吐くときは副交感神経が活発になるので、穏やかになりたい時は、吸う息2秒に対して吐く息4秒にするなど吐く息を長くコントロールすると効果が上がります。これに加えて心地よい空気を吸い込み、落胆、イライラ、不安などの感覚を息と一緒に吐き出すイメージを使うイメージ呼吸法も効果がありますので練習してください。
フルネス・シンクに導くフルネス・シンク
自分をフルネス導くフルネス・シンクとは、どんなものでしょうか?例えば、
しかし「大好きな女の子に「おはよう」と言ったら、何も言わずに通り過ぎてしまった」という「出来事・状況」は同じでも、人によって認知の癖は異なります。
例えば
- 聞こえなかったのかな? → 駆け寄って「おはよう」と声をかける
- 元気がないな? → 「元気ないね?なんかあった」と心配する
など様々なとらえ方、そしてそれによって生まれる行動が変わってきます。
行動が変われば態度も変わってきます。
自分の考え方の癖がアンフルネスに導きやすいように、普段からフルネス・シンクを見つけられるように考え方の幅を広げておきましょう。フルネス度がいつも高い人の考え方を聞いて、それを取り入れることは役に立つでしょう。人間は使ったところが強くなりますので、始めはこれまでの癖でアンフルネス・シンクをしてしまうでしょうが、その時にフルネス・シンクを繰り返し使うようにしてください。
繰り返すことで、フルネス・シンクが定着していきます。
また、真偽が確認できないことについてはフルネス・シンクを選択できるように練習していきましょう。繰り返しになりますが、人は「使ったところが強く」なりますので、「使った感覚回路」強くなるのです。フルネスの感覚をできるだけ多く使えるようにフルネス・シンクを選択していきましょう。
フルネス・シンクとポジティブ・シンキングの違い
「どう考えることが前向きか?」「どの考えが認められやすいか?」「どの考えが正しいか?」ではなく、
- 自分が受け取りやすく、違和感が少ないこと
- 自分の心の状態がフルネス化すること
が基準です。ぜひ、普段から自分自身に有効なフルネス・シンクを探す習慣をつけておきましょう。