行動実験

自分を苦しめる思考や行動の癖を明確にして、そこから脱却するための新しい思考パターンや行動パターンをを定着していくためには、実際の生活の中で新しい思考パターンや行動パターンを取り入れたらどんな気分になって、どんな結果になるのかを積極的実験していく必要があります。

ポイント

ポイント

カウンセリングを受けたとしても、自分で見つけたとしても、見つけただけでは定着しません

思考パターンや行動パターンは実生活の中で習慣化しているので、新しい思考パターンや行動パターンにすぐに置き換えることができる人は殆どいないのです。

新しく見つけた思考パターンや行動パターンを実生活の中で少しずつ実験をして、その結果、どんな新しい体験ができたかをセルフモニタリングして(行動実験)、その実験について再検討をすることで、より現実場面に適した思考パターンや行動パターンに洗練させていく必要があるのです。

この手続きを行動実験と言います。

現在の思考、行動の再検討→新しい思考、行動の実験→新しい思考、行動の定着

という流れを意識していきましょう。

実験

新しい思考や行動の実験が大切

行動実験を生活の中で繰り返しすることで、これまでの考え方の癖を繰り返し再検討することになり、さらに新しい考えを見つけたり、新しい行動パターンを見つけて実行する事につながっていくのです。

その結果、新しい思考パターンや行動パターンが、現在の問題解決や苦痛を和らげてくれるという実感を持てるようになっていくのです。

その結果、行動実験をさらに積極的に行うことができるようになるので、新しい思考パターンや行動パターンはより洗練されて定着していくのです。

行動実験をするためには事前の準備が大切です。
これまでと違う思考や行動をとることは、望ましい結果になると考えていても、強い不安や抵抗を感じるからです。

ですから、行動実験を通して望ましい結果を出すためには、行動実験を妨害する要因をできる限り排除して、行動実験を具体的にイメージできるように事前に準備しておく必要があるのです。

行動実験の進め方のポイントを、今後ひとつづつご紹介していきます。