視点を変えるためにロールプレイングをしてみよう
人は外部からの情報を特定のフィルター(スキーマ:基礎的な判断基準)を通して解釈しています。
そして、そのフィルターの働きは困難な状況になればなるほど強固になるので、困難な状況になると状況全体をみたり、相手の意図を正確に受け取ることができない状態になってしまうものです。
また、自分の行動や態度、考え方が、その状況に即したものであるかについても観察し客観的な判断をする事もできなくなってしまいます。
ですから、多くの人は困難な状況になればなるほど新しい考え方や取り組みを見つけることができなくなってしまうのです。
こんな時は、日常生活では体験する事ができない新たな視点を見つけるためにロールプレイングを行ってみることが役に立ちます。
ロールプレイングの手順
- 課題の準備
生活で起こる困難な場面を設定しする - 現状の把握(自分)
その場面での自分の態度や行動、考え方などを書き出す - 現状の把握(周囲)
周囲の人の言動や態度を書き出す - 現状を演じる
自分の役割を自分で、相手の役割を他者に演じてもらって現状を演じてみます - 振り返りをする
自分の立場で演じた時の気持ちや言動を振り返ります。 - 立場を入れ替えて演じる
自分と相手が役割を入れ替えて演じてみます - 振り返りをする
相手の立場で演じた時の気持ちや言動を振り返ります。 - 総括する
各役割を演じたときにどのように感じたか?
そのときどのように考えたり振舞うと良かったか?
ロールプレイを役割を入れ替えながら行うことで普段の自分の態度を外から見たり、自分と同じような言動を行った相手から印象を聞くことができます。
その結果、実生活では知る事ができない情報を得る事ができるので、新しい考えや取り組みを見つけやすくなります。