メンタルトレーニングと認知療法
物事をどう捉えるか(認識の癖)は経験から後天的に身につけたものです。認知療法に取り組むことで認識の癖を見直して、物事への意味づけを変化させることができます。
人は様々な経験から自分が安全に生きていくためのルールを身につけていきます。そして一度身につけた癖(ルールや思い込み、スキーマ)を点検したりすることはほとんどありません。
日本でずっと暮らしている人がが、なぜ車両が左車線を走らなければならないかを考えないのと同じように、一度とらわれてしまうと、それ以上考えなくなってしまうからです。ですから認知療法などを使って現在のルールや思い込み、スキーマについて再点検して、必要があればそれらを見直し現状を改善したり目標への後押しをしてくれるものへと見直してみましょう。
現在の認識の癖を知って、なぜアンフルネスに傾きやすいのかを認識の癖から見直せるようになると、その癖を修正して自分自身をフルネスに導きやすい認識のパターンを見つけることが上手になっていきます。
メンタルトレーニングで用いる認知療法では自分自身をアンフルネに陥れる癖を見つけ、フルネスに導くパターンを見つけるスキルを向上させ、そのスキルを定着させていくことが目標になります。
認知と認識の違い
- 認知:あること、存在をはっきりと認め知ること。
- 認識:他のものと見分け、意味付けること。
つまり認知(存在を認め)して、認識(意味づけをする)と考えています。