防衛機制とその機能
防衛機制とは「心の安定をはかるための自我による無意識的な防衛」です。防衛機制には、抑圧、昇華、投影、退行など様々なものがありますが自分を守るために無意識のうちに行われます。
自分で理解できないような感情や衝動が起こるのは、防衛機制によって無意識のうちに行っている心の操作の副作用かもしれません。どんなものがあるのかを理解し対策を考えていきましょう。
孤立・逃避
「1.不安や不満などの問題が起こった時できるだけその問題から逃避して孤独になろうとすること」「2.困難に直面した時、その場に身を置くと依然と同じ不快な状態になるとが分かっている時、その場から逃げることで危険や心的負担から自分を守ろうとすること」「3.どうしても受け入れられない状況を実感をもった経験から分離して実感を伴わない、重要でない、脅威でないもののように感じるようになること」
その場から逃げることで心を安定させようとすることです。ただし逃避することで心の安定を取り戻せるのは一時的でしかないため、つらい現実は変化しません。
この傾向が強すぎる人は・・
逃げることの意味について繰り返し考えましょう。心理カウンセラーなどの第三者に相談するのも良いでしょう。
時間は癒しと成長を与えてくれます。疲れた身体も休めば回復します。同じように心も安定した状態を続けると回復します。体のトレーニングでも負荷と回復を繰り返すことで成長をはかりますが心も同じです。負荷と回復は心と体を成長させてくれるのです。
ただし行き過ぎた負荷は心も体も壊してしまいますが適度な負荷は成長につながるので注意しましょう!!
人間は生きていると何らかの負荷(ストレス)を受けるものですが、ストレスを受けたらシッカリ休んで回復することで少しずつ成長できるのです。ですからストレスが自分にとって大きすぎる場合は逃げることが大切なのです。まだそのストレスに立ち向かう耐性ができていないのに無理して立ち向ってしまうと体のトレーニングと同じでケガをしてしまいます。精神的なトラブルを引き起こしてしまうでしょう。逃げることは悪いことではありません。
立ち向かうこと(闘うこと)/回復すること(状況の変化を待つ、逃げること)のバランスが大切なのです。
現在の自分の状況をよく分析してください。逃げることは決して悪くありません。どうしても立ち向かえないときは逃げてしまいましょう。無理に立ち向かって「回復できない」あるいは「回復するために何年も必要な」心の傷を負ってしまう必要はありません。大切なことバランスです。自分一人で対処できないときは人に頼ることも必要です。ただし逃げてばかりでは問題は解決しません。逃げることは問題を解決するための時間をつくることであり、立ち向かうために心身を回復させることであることだと考えてください。