レッテルを貼ることで、その人や出来事についての判断を早め短時間で意思決定することができるようになります。
しかし、一度レッテルを貼ってしまうと、そのレッテルというシートを通して、その人(自分、他人)を見るようになってしまいます。

判断が早まり、行動が早まり、結果を得るのが早くなるのは良い面ですが、そのことで、そのレッテルに反する事実や出来事を無意識のうちに無視し、そのレッテルに当てはまらない情報は受け取れなくなってしまうものです。

そうなると、そのレッテルに該当しない情報を受け取ることで受け取ることができるはずだった恩恵を受け取れなくなってしまいます
その結果とてもネガティブな状況に陥ってしまうことがあります。

ある特定の行動に注目し、それをその人の全人格にあてはめてしまうということで、その人の長所を見つけることができなくなったり、ある特定の行動をする人をすべて嫌いになったりして、人と関わることが難しくなったりします。
カウンセリングのポイント

人の行動を理解するためには、行動を生じさせた状況に注目する必要があります
つまり、ある瞬間の場面に焦点化を合わせるのではなく、時系列に沿って考えるということです。

また、計測の方法を2分割(好き、嫌いの極端な2つに分ける)のではなく、その強度を考える(彼の行動は20%嫌いだ)ことも大切です。
(レッテル貼りをするときは、「2分割思考」をすることが多いものです)

以下の質問に答えてみてください。

  • 無意識に無視している情報はありませんか?
  • 自分や他人の行動によく貼りつけるレッテルにはどのようなものがありますか?
  • 別の状況だとその行動はどう変化するでしょうか?
  • 同じ行動でもその程度はさまざまですから、行動の程度についても検討してみましょう。
    (様々な状況における行動に、自分のレッテルに該当する度を0~100%で評価してみてください)
  • 自分のレッテルへの該当度がさまざまに変化するということをどのように説明しますか?

多様性を探るシートの使い方

  1. あるレッテルに対して、それを象徴する項目に対して最もポジティブなレッテルと、最もネガティブなレッテルを決めて、それを裏付ける行動やそれが起きた状況を検討してみましょう。
  2. 貼り付けたレッテルに該当する行動を毎日記入してみましょう。
  3. その後、別の状況で、その行動が変化する理由を考えてみましょう。

※最低3週間は続けましょう。

認知行動療法-多様性を探るシート

認知行動療法で使う多様性を探るシートの記入例

25:多様性を測るシートのダウンロード

以下の質問に答えてみてください

  • 人にレッテル貼りをするとき、無視している情報はありませんか?
  • 自分や他人の行動によく貼りつけるレッテルにはどのようなものがありますか?
  • 別の状況だとその行動はどう変化するでしょうか?
    同じ行動でもその程度はさまざまですから、行動の程度についても検討してみましょう。
  • 様々な状況における行動に、レッテルに該当する度を0~100%で評価してみてください。
  • レッテルへの該当度がさまざまに変化するということをどのように説明しますか?

ネガティブレッテルを自分に貼りつけ、自己批判をする方が現実的で、それが動機付けになると考える場合、レッテル貼りをして自己批判することの損益分岐をしてみましょう。

行動による自己強化の効果に気づくのには最低3週間はかかります。
3週間以上は継続しましょう。