私は物覚えも要領も悪いです。幸せになれるのでしょうか?
もちろんです。人は幸せになることができます。
ただし、そのためには安定した「自己肯定感」が必要です。
自己肯定感とは「どんな状況でも、問題でも自分の力でなんとかできる」といった感覚です。
生きていると様々な問題が起こります。自己肯定感が低いと、これから起こる問題を乗り越えられないと感じるため、いつも不安や心配することになって疲れてしまうだけでなく、積極的な言動が取れなくなって、本来持っている自分の力を引き出せなくなってしまうからです。
自己肯定感を育てるためには、現在の自分をよく知る必要があります。
様々な角度から自分を見て、何ができて何できないか?何を持っていて何を持っていないか?どんなところが良くてどんなところが悪いのか?・・・など、総合的に自分を知る必要があります。例えば「物覚えが悪い」ということについて「悪い側面」ばかり見ていませんか?全ての物事には良いこと悪いことが、必ずセットになっています。
世間で良いと言われていることでも同じです。例えば学校では「友達がたくさんいる人が魅力的な人間だ」と教えられます。確かに友達がたくさんいることは素晴らしいことかもしれません。
しかし、たくさん友達がいると、その人たちとの時間を取るために「自分の時間」「家族との時間」などが少なくなってしまいます。
人は1日24時間しか使えないことは全ての人に平等だからです。
「自分の時間」「家族との時間」が少なくなってしまうと、自分の将来のために知識を蓄える時間や独創的な取り組みをする時間が減少してしまいます。
家族との時間が減ってしまうと、家族の絆を感じる機会が減少してしまいます。
「物覚えが悪い」ということも同じです。物覚えが悪いからこそ、コツコツと努力した結果が実った時の喜びは大きいですし、コツコツと努力して覚えたことは長期記憶に入りやすいので、一生物の知識やスキルとして定着しやすいといわれています。
「器用貧乏」という言葉があるのは、簡単に覚えたことは短期記憶に入りやすいので、早期に忘れてしまいやすいからです。
もちろん、世の中には天才と呼ばれる人もいますので、簡単に覚えてずっと忘れないという人もいるでしょう。
しかし、それは一部の特別な人間なのですから、その人たちと同程度の記憶力がなくても人生では十分な結果を出すことができるでしょう。
要領の悪さも同じことです。
できないことは補うという方法もあります。
取り組み方や記録の取り方を工夫することで、これまでよりずっと効率的に記憶することができたり、記憶しなくても利用することができるようになるかもしれません。
大切なことは「自分を愛して大切にすること」、「自分に対し敬意を持てる生き方をすること」です。
そのために毎日どんなことをすれば良いかを考えて行動してください。
それができれば人は必ず幸せになれるのです。