心と食事
人の感情は様々なものから影響を受けて、絶えず変化しています。
毎日過ごす環境や誰かの言葉や態度、自分の捉え方や行動パターン・・様々なものです。
今日はその中のひとつ食事について考えてみたいと思います。
毎日何を食べているかによって、体型や体の健康状態が変わってくることは、多くの方が「そりゃそうだ!!」と受け入れてくださるでしょう。
しかし、毎日の食生活によって心の状態や考えが変わってくると言ったらどうでしょう?
「そうよね!」と受け止めてくださる人もいらっしゃると思いますが、「そんなの関係ないよ」と笑い飛ばす人もいるのではないでしょうか?
心や感情というと神秘的で、個人的で、遺伝子や経験からの影響がほとんどだと考える人は多いと思います。
しかし、人間の体は食べたもので作られ、食べたものによる化学反応で動き、考えています。
ですから、食べ物が変われば、体が変わり、そこから生まれる化学反応も変わってきます。
例えば、ファストフードや精製された砂糖や小麦がたっぷりの食品ばかり食べていると、ビタミン、ミネラル、食物繊維などが著しく不足してしまいます。
しかも、血糖値が急激に上昇してしまうので、心も以下のような状態に陥ります。
代表的な状態
- ビタミン、ミネラル、必須脂肪酸、アミノ酸が不足して、感情が不安定になって不安になりやすくなってしまいます。
- インスリンが大量に分泌されてしまうので、血中のブドウ糖濃度が急激に低下して低血糖の状態に陥ります。
ブドウ糖は脳の唯一のエネルギー源なので、脳のエネルギーが不足して不安になりやすくなってしまいます。 - 砂糖を代謝するためには大量のビタミンB群が必要です。
ビタミンB群が不足すると感情が不安定になってしまいます。
こんな人は不安になりやすい
- ファストフードばかり食べる人
- パンやご飯、ラーメンなどの炭水化物中心に食べる人
- 野菜や海藻類が嫌いな人
- 甘いものが好きな人
- スナック菓子やジュースが好きな人
また、トリプトファン(アミノ酸の一種:たんぱく質の材料)、鉄、葉酸、ナイアシン、ビタミンB6、カルシウムなどが不足すると心の状態を安定させるセロトニンという神経伝達物質を必要量作れなくなってしまいます。
こうしたことは不安という感情に限ったことではありません。
食べ物の影響を受けて様々な心の状態が起こりやすくなっていくのです。
つまり、食事が偏ってしまったり、特定の栄養素が不足したり、急速に血糖値が乱高下したりすることで、不安になったり、イライラしたり、集中力が低下したり、落ち着かない気分になったり、切れやすくなってしまったりするということです。
毎日の生活でどんなものを食べているかによって、心の状態が変わり言動にも強い影響が現れます。
さらにいえば、使った感情や感覚が強化されていきますので、長い目で見れば、毎日の食生活によって性格も変わってくるということになります。
心の状態と食べ物の関係について目を向け、より良い心の状態で過ごせる食習慣を身につけていきましょう。
心の状態を改善する食事にご興味のある方は、以下のページより、お問い合わせください。
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