心の状態を決める要素2
心の状態に影響を与える要素には外部要素と内部要素があります。内部要素には大きく分けると5つあります。認知の癖、行動の癖、感情・感覚回路の強度と感度、獲得スキルの5つです。(外部要素については下記リンクでご確認ください)
メンタルトレーニングを受けていない人の多くは、心に影響を与える外部要素によってのみ心の状態が変化すると考えてしまいがちです。しかし、外部要素からの影響力には個人によって大きな差があります。同じ出来事に遭遇してもアンフルネスに陥ってしまう人もいれば、それをエネルギーに変換して前進する人もいます。この差はどこから生まれるのでしょうか?この差は個人が持つ内部要素の差によって生まれます。
心の状態を決める内部要素
- 行動の癖
○言われたら言い返す
○落ち込んだら部屋にこもる
○イライラしたら八つ当たりする
人は心の状態から影響をうけた行動をとります。
しかし、その行動は、心の状態に影響を与えます。
自分のどんな行動が心をアンフルネスに陥らせやすいのかを知っておきましょう。 - 体の状態
体調は心の状態に強く影響を与えます。
お腹が痛いときはイライラしたり、消極的になったりするものです。
体をより健康で、より良い状態に保とうとすることも、メンタルの強さにつながることを常に意識しましょう。 - 獲得スキル
獲得している基礎スキルのレベルはひとそれぞれ異なります。
例えばコミュニケーション。無理なお願いをされた時、気持ち良く断るスキルがある人とない人では心の状態に大きな差が生まれます。
対人スキル、時間管理スキル・目標設定スキル、健康管理スキル、ストレス対処スキル、イメージスキルなど、基礎的なスキルのレベル差が心の状態に影響を与えています。 - 感情・感覚回路の強度と感度
見落としがちなのは個人による「感情・感覚回路の強度と感度」の差です。
筋力も感情も、感覚もたくさん使えば強化され、あまり使わないものは弱化していきます。
普段の生活でフルネスな感覚、アンフルネスな感覚をどれぐらい使っているかで、各感覚の強度や感度に差が生じます。
フルネスな感覚を強化したいのであれば、日常生活の中にフルネスを感じる習慣を取り入れていく必要があります。