説得を受け入れてもらえない時は・・

いくら入念に準備をして相手の利益を考え、誠意を持って説得しても受け入れてもらえるとは限りません。相手が不利な条件を押し付けられないように、防御体制に入ってしまっている場合はなおさらです。相手が警戒心を持っている時は、押せば押すほど警戒心を強めて心の扉を閉ざしてしまいます。

ポイント

そんな時は相手の「ノー」という反応を「そうですか、わかりました。」とあっさりと受け止めてしまいましょう。そして「では、もう一度別の角度から改めて提案させていただきます」と相手に敬意を払いながら好意的に、そして自信たっぷりに言い切りましょう。このやり方は相手を否定せず、自分も動揺しないところがポイントです。

否定されないことで警戒心が緩み、自信たっぷりの態度をとることで「ひょっとしたら、自分にとって良い話があるかも!」という期待感が生まれるからです。相手の緊張感が緩んで、改めて条件を考えてみようという気持ちになるのです。

説得を受け入れてもらえない要因の多くは、相手が不利な条件を押し付けられたりしないようにと警戒していることで、内容を懐疑的に受け取ってしまって話の内容が正確に伝わらないことなのです。相手の警戒心を解いて説得者を信頼できる人間だと思ってもらえると、話の内容が正確に伝わるようになって話がスムーズに進みます。

気づき・ひらめき

話の内容がいくら素晴らしくても、相手に警戒心を持たせたまま押し付けてしまっては説得はうまくいかないということに注意しましょう。絶えず相手を思いやりや敬意をもって信頼関係を築くこと、そして温かな人間関係を築くことが重要です。