膝をこする行動

ストレスや緊張を感じると「手のひらで膝をこする」ことで気持ちをなだめようとする人もいます。
つまり、「膝をこする」という仕草は「不快」や「不安」という感情を表しているのです。

ポイントただし、座って行うことが多いので、この仕草はテーブルの下で行われることが多く、意識してみないと見過ごしてしまいます。

写真では、腰かけた人が両手で太ももの付け根から膝に向かってすべらせています。
両手で行う場合もあれば、片手で行う場合もあります。また、太ももをマッサージする人もいます。

1回だけで辞めてしまう人もいますが、多くの人は何度も繰り返し行います。
不安や緊張でかいた手の汗を拭くことが目的の人もいますが、これも緊張や不安緊張をほぐすためです。

なだめ行動-太ももこすり

太ももこする仕草

この「太ももをこする」仕草はその人が緊張を感じている度合いをかなり正確に表しますので、この仕草をその人が普段からどの程度行うかを観察しておくと役に立つでしょう。
ただし、手や太ももはテーブルで隠れてよく見えないことが多いので、太ももをこするために肩から上腕にかけて動く動きを観察してみましょう。

この仕草はストレスを感じた直後にすぐ起こります

警察の取り調べの時、取り調べの開始のときにこの「太ももをこする」仕草が現れるかどうかに注目しながら、重要な質問をした時に容疑者のこの仕草が増えるかどうかを観察したりているようです。

重要な質問をした時に、この仕草が大きくなったり、回数が増えたりしたら、その質問によって容疑者が不快になった事がわかるからです。
その重要な質問をした時に不快になったということは、その容疑者が触れられたくない質問、つまり犯罪の核心に近づく質問で、容疑者が口にしたくない内容だったか、ウソがばれそうになったのかもしれないからです

太ももをこする仕草についての注意点があります。
それは、この仕草をしたから「ウソをついている」「話をごまかそうとしている」ということではないということです。

全く後ろめたいことがなくても、緊張したり不安になったりすれば、この仕草をしてしまうのです。
この仕草は不安や緊張によってストレスを感じ、それを「なだめようとする」ことを表しているだけなのです。

この仕草を見つけたら、不安や緊張を作り出した「理由を詳しく調べる必要がある」サインを見つけたと考えるようにしてください。