なぜ私は毎日こんなに不安なの?
アスリートは日々トレーニングを積んで体力やそのスキルを磨きます。
勉強が好きな人は日々勉強を続けて膨大な知識と明晰な頭脳を手に入れます。
人の心身はとてもシンプルな原則に従って、その機能を向上させています。
「使えば強くなる、使わなければ弱くなる、使いすぎると故障する、一度強化されたものは復活しやすい」という原則です。
つまり、これまで不安を感じやすい環境にいたり、出来事が多かったり、親など身近な人間の影響で不安を感じやすい考え方や不安を溜め込みやすい行動が習慣化されていたり、食べ物のアンバランスや体の機能低下の影響によって不安を感じる時間が長かった人は、「不安という感情を作り出す体内の回路が発達」しています。
そのため、わずかな刺激や些細な出来事、あるいは何もない時でさえ、不安を作り出す回路が敏感に反応し、強い(不安への感度と強度が強くなっています)不安という感情を作り出して体に伝達するようになっています。
もし毎日強い不安が続いて、心が安定せず日常生活に影響が出て自分が思うように行動できなくなっているのなら、不安に拮抗するポジティブな感覚を意識して作り出すトレーニングが必要です。
ポジティブな感情も使うことが少ないと回路が鈍感になって、強度も弱くなっていますので、初期段階では「難しい」「できない」と感じてしまうかもしれません。もしそう感じたら、できるだけ早く心理カウンセリングにおいでください。
ポジティブな感情を強化する取り組みについて話し合い、一緒に取り組みましょう。