なだめ行動
防御反応(固まる、逃げる、戦う)が必要な状況の後、人は必ず「なだめ行動」をします。
なだめ行動とは危険や不快な出来事の後、気持ちを静めるための行動だからです。
自分の心身の状態を通常に戻すきっかけとして行うのです。
反対に言えば、相手を観察してなだめ行動を見つけることができれば、相手の心の中に起こった、怒り、不快、緊張などの感情に気づくことができるようになり、その気持ちが強くなる前に労うことができるようになります。
不必要なトラブルを予防することにつながりますし、ひいては相手の考えや価値観を上手に理解し、良好な人間関係を構築することにもつながります。
首を使うなだめ行動
「首に触れる」「首を撫でる」という仕草は、「なだめ行動」として非常によく使われます。
- 首の後ろ側をマッサージする
- 首の横を摩る
- 首の皮を引っぱる
などは「なだめ行動」である可能性が高い仕草です。
首の周辺にはたくさんの末梢神経が通っているので、首に触れることで抹消神経を刺激しすると、副交感神経が活発になるので気持ちが安らぐからです。
首を使うなだめ行動の男女差
男性
- 手で喉の贅肉や皮をつかんで引っ張る
- 首の横や後ろをさする
- ネクタイを整える
- ワイシャツの襟を整える
女性
- ネックレスに触れる、いじる
- 喉もとのくぼみを手で隠す
- 喉や喉もとのくぼみに触る
この時反対の手でひじを支えていることも多い - 妊婦はお腹を抱きかかえる
首を触る、首をマッサージするのは世界共通の「なだめ行動」です。
一般的に男性は女性より首を覆います。男性は首をマッサージしたり撫でたりし、女性は触れたりする程度の人が多いようです。