人間関係を深めるコツ2
差しさわりのない話しばりしていては関係は深まっていきません。もちろん何度か繰り返し会うことで親しみが増していくのですが、やはり差し障りのない話しばかりしていると中々関係は深まっていかないのです。
人は相手の個人的なことについて知ることで親しみを強め、相手を受け入れやすくなるからです。 (自己開示と返報性)
打明け話をされると・・
これまで差し障りのない話ししかしてこなかった相手から、個人的な打ち明け話をされたりして、急に相手への親近感が湧いてきたという経験はありませんか?
相手が自己開示(プライバシーに関することを話す)してきたことで、自分も同程度の自己開示をするようになってプライバシーを共有しているという安心感から親しみを感じるようになるのです。さらに普段は話さないことを打ち明けられたために信頼されていると感じ、自分も自己開示をして受け入れてもらったという自深い信頼感が生まれるので一体感が増すのです。
打ち明け話、自己開示は好意や親密性を生み、相互性(返報性)を持っているのです。互いに自己開示することによって親密さが深まり、共有する自己開示のレベル(秘密にしておきたいレベル)が深まることによって親密度も深まっていくからです。好意や親密度が自己開示のレベルを深め、自己開示のレベルの深さが好意や親密度を増していくのです。
仕事上でも個人的でも、この人と思う相手には、思い切って自己開示をしてみましょう。それを機に、さらに一歩進んだ親密な関係になれるかもしれません。
注意点
自己開示については気をつけなければならないことがあります。それは関係の進展に伴った自己開示が重要だということです。
まだ関係が浅いのに親友にするような個人的な自己開示をしてしまうと、相手はどう受け止めて良いか分からなくなってしまい、その人に嫌悪感をもつ場合があるからです。心の準備ができていないので「なんて非常識な人なんだろう」と思ってしまうのです。
そうなると相互性(返報性)は働かなくなってしまいます。良好な人間関係を築きたいのであれば、相手との関係性に合った自己開示をしながら、関係を一歩ずつ前進させるための自己開示をしていくようにしましょう。