アサーショントレーニングの効用
アサーショントレーニングはウォルピが行動療法の1技法として開発したもので、主張行動を新しく学習して身につけたり発展させたりするためのトレーニングです。主張訓練法や自己主張訓練とも呼ばれています。主張行動とは「自分の考えや感情を表現しつつ、相手の感情や考えを認め、否定しせず、折り合いをつけること」をいいます。
アサーショントレーニングを行うことで起こる変化
- 客観的な自己観察との積極性の向上
アサーショントレーニングを行うことで主張行動について客観的に自分を観察できるようになっていきます。それにより、主張行動のスキルが向上することでどんな変化が起きるかを、現実感をもって考えることができるようになり、より積極的にスキルトレーニングを行うようになっていきます。 - 主張反応の強化
主張行動のスキルが向上することで、対人関係などへの不安、恐怖などが軽減し、適切な主張行動がとれるようになっていきます。 - 周囲の反応による修正と強化
主張行動に対しての周囲からの反応によって主張行動へのフィードバックが行われ、主張行動の変化が加速されていきます。
特にカウンセラーとのやり取りの中で、より望ましい変化をフィードバックされることで、主張行動のスキルの向上が促進されます。 - 新しい行動や反応を身につける意欲の向上
自分を抑え込むことは、不安を大きくさせるばかりで役に立たないと理解できるようになるので、自分の新しい行動や反応を身につけることへの意欲が高まります。