アサーショントレーニングとは?

アサーショントレーニングウォルピが行動療法の1技法として開発したもので、主張行動を新しく学習して身につけたり発展させたりするためのトレーニングです。主張訓練法や自己主張訓練とも呼ばれています。主張行動とは「自分の考えや感情を表現しつつ、相手の感情や考えを認め、否定しせず、折り合いをつけること」をいいます。

行動

解説

主張行動

  • 適切な領域の適切な表現、例えば、賞賛、審美的反応、感謝
  • 正しく伝えられた愛情表現
  • 筋の通った反対意見、友情、愛情を適切な方法で伝えること、あるいは社会的に適切な方法で要求すること

非主張行動

親愛行動

  • 社会的に不適切な親愛的行動
  • 例えば適切な場で表現されない愛情やこびるタイプの表現
  • 自分の意見が言えない

利己的行動

対立的行動

  • 社会的に非難されるような対立的行動(攻撃)
  • 例えばイジメ、暴力あるいは脅迫
  • 自分中心

行動/対象

相手

自分

主張行動

非主張行動

親愛行動:相手中心

×

利己的行動

対立的行動:自分中心

×

虚無的行動

無関心

×

×

備考

○:尊重する、認める、立てる、肯定する、育てる ×:無視する、拒否する、反対する、否認する、つぶす

主張行動はリラクセーションや自律訓練法と同じように、不安を軽減するためのスキル(不安抑止反応)のひとつとして位置づけられています。主張行動スキルを向上させることで、特に対人関係によって生じる不安軽減することに役立ちます。