イメージトレーニングでリハーサル

行動実験の具体的なやり方を決めても、実際に行動実験を実行しようとすると不安で出来ない人が多いものです。

ポイント

強い不安を抱えたまま行動実験をしても望ましい結果が出にくいものです。ですから、実際の場面で行動実験に取り掛かる前にリハーサルをしておきましょう。

俳優さんたちが舞台で芝居を行う時も本番前に、何度も何度もリハーサルを行って自信を育んでいます。

行動実験の場合、実際に人を集めて、場所をとって行うのことは難しいので、イメージトレーニングを行います。

イメージトレーニングの手順

イメージ・想像

イメージ・トレーニング

行動実験を行う場面の状況をできるだけ正確にイメージしましょう

  • 視覚情報を丁寧にイメージしましょう。
    一見関係のなさそうな所<空の色、壁の色なども丁寧にイメージし空間を広げましょう
    遠くから自分を見ているイメージではなく、その場に自分がいるイメージを作りましょう
  • 聴覚情報を丁寧にイメージしましょう
    車の音、時計の音などその場にある音を丁寧にイメージしましょう
  • 身体感覚情報を丁寧にイメージしましょう
    暑さ、寒さ、風の肌触り、胸の感覚などを丁寧にイメージしましょう

    ちょっと休憩・・

    ちょっと休憩・・

  • その場面でいつもどのように考え、どのように行動しているかを確認し、どんな気分になっているかを感じ取ってみましょう
  • もう一度場面をイメージして、イメージの中で行動実験を行いましょう。
  • 行動実験を行った事で気分がどのように変化したかを確認してみましょう。
  • イメージの中での行動実験の結果が望ましくないものであれば、改善案をだしてから、もう一度イメージの中で行動実験を行いましょう。(望ましい結果が得られるまで繰り返しましょう)

イメージを使って行動実験を行うことで擬似体験をして、その中で新しい考えや取り組みの反復練習を行っていくのです。
また、イメージトレーニングをすることで、行動実験を通していつもと違う望ましい気分や結末を体験できるのではないかという期待感が強くなっていくので、実際の場面での行動実験への意欲が高まっていきます。