社会スキルの獲得の練習による不安の低減
毎日を穏やかで楽しく暮らしていくために必要な「人と関わるための能力/技術」を「社会スキル」といいます。
社会スキルのトレーニングは以下の図のような流れになります。目標を立て、必要に応じてフィードバックを行い、基準に達したら終了します。
人間関係はトレーニングで解消できる!
社会スキルが不足する背景には、育成暦の問題、環境の問題、生活経験の問題、認知の癖の問題など様々な要因があります。
しかし、社会スキルの不足はトレーニングによって補うことができるのです。
つまり、現在の生活の中で人間関係の問題や社会との関わり方に問題を抱えていたとしても、不足しているスキルを明確にして、不足するスキルを補うための適切なトレーニングを受けていくことで問題を解消していけるという事です。
社会性スキルは家庭環境の影響を大きく受けるものですが、家庭環境を変化させるよりも、対象者自身の不足しているスキルを明確にし、そのスキルの向上る方が圧倒的に効果が高いのです。
社会スキルがうまく活用できない場合
- 適切なスキルの知識が実際の行動として身についていない場合
- 行動は身についていても自信がなく、実際に行えない場合
- どの場面でどのスキルを用いることが適切かを十分に理解できない場合
- スキルを使う場面になると不安や緊張が高まってスキルが使えないという場合
- スキルを使用しても効果がないと思い込んでいたり、何らかの信念があってスキルを使うことが良くないことだと感じている場合
などがあります。
こうした問題をみつけた場合は、それに対する補足トレーニングを行う必要があるでしょう。
また、自分で見つけられない場合はカウンセリングの場において自己観察について報告をし、スキルについての心理教育、認知や信念の見直し、リラクセーション・トレーニングなど適切な対処法を見つけ取り組みましょう。