行動変化のための基礎知識
それでは、「正の強化」「負の強化」を効果的に行うためにもう少し詳しく条件を見ていきましょう。
「行動頻度を増加させる条件」
- 行動を起こす必要がある心身状態であること(動因)
おなかがすいている
不安
ムシャクシャする
認めてもらいたい など - 行動をする環境あるいは内的な要因があること
ドキドキや息苦しさを感じる
お菓子が置いてある
目が合う - その行動パターンを身につけている(知っている)こと
- 行動の結果、好ましい外的・内的変化(強化因子)が起こること
好ましい結果が増加する
望ましくない結果が軽減する
「行動頻度を減少させる条件」
- 行動を起こす必要がない心身状態であること
興味、関心が無い
満足している
安心している - 行動する環境あるいは内的な要因がないこと
協力者、仲間がいない
道具、物がない
タイミングがこない(状況、場所、状態) - 必要パターンを知らない(未学習)または、他の行動パターンが身についていること
- 行動の結果、好ましい外的・内的変化がないこと
何も起きない - 嫌悪的な外的、内的変化があること
不快な経験をする
好ましい経験が減少する