スキーマを調整しよう
自分を苦しめるネガティブなスキーマを調整するために認知療法の諸技法を使って取り組んでみましょう。先行刺激(どんな状況で、どんなことを聞いて、見て、触れたなど)の特定をすることも重要です。
練習方法
- 「スキーマを調整しよう」を利用して、スキーマを様々な角度から検討してみましょう。
「スキーマが合理的でないのは分かっている」が、「それでもスキーマが本当だと感じてしまう」という人もいるでしょう。
「これまでの人生で長い間信じてきた信念を変えるのですから、それには時間が必要です。体を鍛えるためには何度も何度も繰り返し同じトレーニングを繰り返す必要があります。それと同じです。スキーマを変化させるためには長い時間がかかるのです。変化はいきなり訪れるものではなく段階的に少しずつ表れてきます。
技法を試してみてもスキーマへの確信度が若干低くなっただけ」と感じることでしょう。しかし、そうしたささいな変化を変化として認めることが、さらに大きな変化を呼び寄せます。スキーマの存在を知り意識することができるようになったこと自体が変化の始まりです。スキーマを変化させることができる最適な技法をいきなり選択できることは少ないものです。実験を繰り返しながら、より効果的な技法を取り入れていくという姿勢が良い結果を生むのです。
チャレンジを続けよう
- これまでにご紹介してきた様々な技法を活用してスキーマを検討してみましょう。
- 自分にとって、どの技法が一番役に立つか、それを見つけていきましょう。
- 様々な技法がありますが、自分にとって役に立つものとそうでないものがあります。
どの技法が自分にとって有効かを見つけることで今後の人生をより豊かなものにすることができるようになります。