認知の癖とアンフルネス

認知の癖

何を心地よいと感じるかを決定し心の状態に強い影響を与えるベーシックプレジャー(心地よいと感じる基準)は、さまざまな経験からルールや決まりごとを生み出し、「認知の癖」を方向付けていきます。

それらのルールや決まりごとが守られないと、一気にアンフルネスヘと傾いてしまうようになってしまいます。そのためネガティブなベーシックプレジャーやそれに基づくルールや決まりごとが増えすぎると、それを守れない場面が増えてきて、心の状態をフルネスの状態保つことが難しくなっていきます。

ベーシックプレジャー=運動は苦しい→運動をすると心がアンフルネスに傾く→運動はしてはいけない(ルール)

上記のようなルールが出来上がると「母親に「たまには外で体を動かしなさいと言われる」「友人に「野球をしよう」と誘われる」「寝過ごして駅まで走らなくてはいけない」など様々な場面でアンフルネスに陥るようになります。

ルールの壁

状況や自分の状態が変わっても認知の癖はそのまま働き続けることも、思考の癖がアンフルネスを引き起こす原因の一つです。ある時期そうしたルールや決まりごとを守ることでアンフルネスに傾くことを阻止できていても、時間が経つごとに自分を含めた周囲の環境や状況が変わってしまうからです。環境や状況が変わっているのに同じ思考の癖を使い続けることで問題が生じ、アンフルネスになってしまうのです。

例えば足が遅く運動をするといつもみんなにバカにされていた人が、運動を避けることでみんなからバカにされる機会を減らしていたのに、運動不足で太ってしまったのでダイエットをしたいと思っても運動を避けようと考えてしまうためダイエットが停滞してしまいます。

気づいた・閃いた女性

アンフルネスな時間が増えてしまうと、アンフルネスな感覚が強化されパフォーマンスが低下した状態が常態化してしまいます。

何かの目的に向かって頑張ろうとしているのに心がアンフルネスに傾いてしまう、望ましい結果が出ないという人は、パフォーマンスを向上させるために認知の癖を再点検してみることが有効です。