強迫性障害

強迫障害は強迫観念(やめたいと思っても考えてしまうこと)と強迫行為(強迫観念から逃れるために行う儀式的な行為)からなり立っています。

いつも不安で落ち着かない

いつも不安で落ち着かない

強迫行為には、

  • 洗浄行為
  • 確認行為
  • 数の計算行為
  • 物の収集行為
  • 順序だててそろえる行為
  • ある行動の繰り返し行為など

様々なバリエーションがあります。

強迫性障害へのフラッディング

強迫性障害へのラッディングでは、強迫観念によって不安、不快が高まる状況に対象者を意図的において、強迫行為(回避行動)を取らないようにします。
大切な事は実際にフラッディングを行う前に、強迫行為に意味がなく強迫行為を繰り返すほど、問題が大きくなって生活が困難になっているということを対象者が受け入れていることが重要です。

合意・握手

フラッディングを行う場合は支援者と当事者の明確な合意の上行いましょう!!

フラッディングを強迫性障害への対処として用いる場合注意しなければならないのは、強迫行為が頭の中ですますことができる儀式(言葉を繰り返す、イメージを浮かべる、祈るなど)である場合も少なくないため、脅迫行為を明確にして確認しておくことが必須だということです。

対象者の中にはフラッディングが怖くて挑戦できないという方も少なくありません。
強迫性障害になる人の多くは、「すべて自分が納得しないと先に進めない」という傾向が強いこともありますので、フラッディング用いる場合は、フラッディングに取り組むメリットを十分に理解した上で、対象者が「ぜひ取り組みたい」と感じた場合のみ行うようにしましょう。

フラッディングの効果が小さいケース

  • 強迫性障害に思われても医師による診断が強迫性障害ではないケース
  • 強迫性障害であっても他の疾患や問題を先に取り扱う必要があるケース
  • 強迫性障害であっても暴露反応妨害法の効果が期待しにくいケース
    強迫行為に解離状態が含まれるもの(緩慢になるなど)
    貯め込み強迫(物を集めすぎる、整理できない、捨てられない)
    強迫観念が中心のタイプ
    病識が乏しいなど