人は普段の生活の中で経験することのほとんどのことを「当たり前」と考えてしまっているものです。

そして、それはあまりにも当たり前で、これからもずっとずっと続くものだと思ってしまい、自分がどれほど、毎日貴重な体験をしていて、大切なものを持って暮らしているかに気づけなくなることで、苦しさや辛さから抜け出せなくなってしまうことも多いものです。

カウンセリングのポイント

カウンセリングのポイント

ネガティブな気分が続く原因の1つに、日常生活で経験する出来事の「ポジティブな側面を割り引いてしまうこと」があげられます。
楽しめる出来事、感謝できる出来事、喜べるはずの出来事・・・ポジティブな出来事が起きても、その価値を正しく認めなかったり、それに注意を向けなくなってしまうことでネガティブな気分が続いてしまうのです。

日常生活で経験する出来事を再評価して、自分にとって大切なものを再確認することでポジティブな気分へと自分を導くことができます。

練習方法

  1. 「神様のゲーム」を使って、全てを失ってしまって自分が返して欲しいものをリストアップしてみましょう。
  2. 1を返して欲しい理由を検討しましょう。
  3. ロールプレイを行って、1、2実感してみましょう。

    認知行動療法-神様のゲーム(自分にとって大切なものを再確認しよう)

    認知行動療法で使用する神様のゲーム」(自分にとって大切なものを再確認しよう)の記入例

77:「神様のゲーム(自分にとって大切なものを再確認しよう)」シートのダウンロード

以下の事について考えてみましょう

  • 全てが自分から奪われてしまったと想像してください。
    身体、記憶、家族、仕事、自宅、全財産、物事を感じる能力も・・何もかも全てを失ったと想像してみてください。
  • まず、最初に何を返してほしいですか?それはなぜですか?
  • 自分から全てを奪ってしまった存在(神)に、返して欲しいもの、事、状況、感覚などを元の状態に戻してくれるよう頼まなくてはなりません。
    神がいくつの願いを聞き入れてくれるかは定かではありません。
    返して欲しいと思うものが、どれほど大切であるか、そして、それらが、どれほど価値があるかということを、神に納得させなければなりません。

上記について検討し、「神様のゲーム」のシートに書き込んだ後、誰かと、ロールプレイをしてみましょう。
お日様

ロールプレイの方法

  • 相手が神の役をします。
    自分は全てを無くしてしまったと想像してみてください。
  • 返してほしいものを1つずつ頼んでみてください。
  • 本当に返して欲しいと思っていると言う事、どれほど価値があるかという事を神が納得できるように説明してください。

「自分にとって大切なものを再発見する」この方法を行うことは、辛い体験をごまかすためのマヤカシだと感じる人もいるでしょう。
自分の体験は「真実」で変えられないものだから、そこから目をそらすことは誠実でないと感じるのかもしれません。

しかし、「自分にとって大切なものを再発見する」ことで、「真実」への感じ方が変わるかどうかを「試してみる」と考えてみてください。
このような他の可能性や経験を再検討することで、新しい見方や捉え方が見つかるかも知れません。

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