「信念の基礎になっている情報を調べ直す」の補足技法

人は見たり聞いたりした情報の全てを取り込み、認知しているわけではありません。
取り込んだ情報の中から、過去の自分の経験に基づいた、「ルールや信念、スキーマ」(判断の基準になるもの=自分の興味がある)と照らし合わせて情報を抽出し、それを加工して真実を脳内で作り出しています。

カウンセリングのポイントつまり、

  • その人の見えている世界は独特のもので、他者と同じ世界を見ているわけではない

ということです。

例えば、

  • 顔にあるホクロが気になりだすと、「とても大きなホクロで、恥ずかしくて人前に出れない」と感じてしまいますが、他者から見ると大きなホクロには見えない
  • 大好きだった人の昔好きだった仕草が、嫌いになって別れた後はバカっぽく見える

といった経験はありませんか?

拒食症の人でなどは、標準体重50キロの体格で、実際の体重が28キロで、周りの人から見てやせ過ぎに見えても、鏡に映る自分の姿が太っているように見えてしまうようです。

感じている世界と現実

世界は全員が異なっています

「自分が落ち込みやすい」、「不安になりやすい」など、ネガティブな心理状態に陥りやすい場合、ネガティブな情報のみに意識が向きやすいルールや信念、スキーマを持っているのかも知れません。

練習方法

  • 「様々な情報を検索する」を使用して、その情報が自分や他者にとって成功(良い事)、失敗(悪い事)である根拠を書き出してみましょう。
  • 「自分の見解と矛盾するのはどのような情報か?」を探して書き出しましょう。
  • 自分が普段行っている「検索の限界」にはどのようなパターンがあるのかを考え、書き出してみましょう。
  • 「他の人たちはこのような問題にどのように対処するだろうか?」について考え、書き出してみましょう。
  • 「ネガティブな側面を探しているのではないだろうか?」ということについて検討し書き出してみましょう。
  • 「検索の限界」に気づかず行い続けることで、どのような結果になるかを検討し、書き出してみましょう。

    認知行動療法-様々な情報を検索する

    認知行動療法で使用する「様々な情報を検索する」の記入例

59:様々な情報を検索するのダウンロード

以下の事について検討してみてください

  • ネガティブな側面に限って情報検索することの利益と不利益を検討してみましょう。
  • ネガティブな情報だけに注目しているとポジティブな結果やネガティブ情報に反する結果を予測できるでしょうか?

自分が認知(意識)している情報が間違いなく真実で、その真実は誰からも同じだと感じる人もいるでしょう。
そんな場合、一生懸命探しても見つからなかったものを、「別の人が簡単に見つけてしまうと言う事実があるのはなぜか?」について良く考えてみてください。