目の前の問題がとても大きく、重大に感じてアタフタしていたけれど、終わってしまえば「大したことではなかった」ということは、決して珍しいことではありません。
カウンセリングのポイントつまり、今、目の前にある問題が、一見重大に見えていても、実は些細な問題でしかないことが、とても多いということです。

そして、そのことに気づくことができれば、物事に悩まされることは圧倒的に減るでしょう。
そのためには、状況全体を正確に見渡してみる事が重要です。

「問題をあえて否認する」という方法は、現実の問題を否認したり、抑圧したりする事を目指すのではありません。
現在、自分が重大な問題だと考えている事全てが、必ずしも重大な問題ではないことを体験し、感覚的に理解するために行います。

「現在の問題が、重大な問題ではないかもしれない」という事を検討することは、問題の全体像を正確に見渡し、合理的な見方をして、それが予測通りであると体験するチャンスを得ることができるので、問題を適正に判断できるスキルを身につけるのに役立ちます。

さらに、「問題解決のためにどうすればよいか」といった点に着目し、同じ問題が繰り返されるのを減少させるという目的もあります。
問題をあえて否認することで、問題のとらえ方の枠組みが変わり、その問題が「大したことではない」という枠組みで反応してみることで、ポジティブな見方や解決策を考え出すことができるのです。

方法

  1. 「問題をあえて否認する」を利用して、心配事をリスト化しましょう。
  2. 1でリスト化した項目について、「大した問題ではないとしたら、それはなぜか」ということについて考えてみましょう。
    できるだけ沢山の考えを出す事

    認知行動療法-問題をあえて否認する

    認知行動療法で使用する「問題をあえて否認する」の記入例

55:問題をあえて否認するシートのダウンロード

以下の質問に答えてみてください

  • もし、何かが起きても、それが大した問題でないとしたら、それはなぜでしょう?
  • それが大した問題にならない可能性について考えてみてください。
  • 解決策を考える事で、小さな問題にすることはできませんか?
  • もっと広い視野から見直すと、どうなるでしょうか?
  • 問題を無視すると重大な結果を引き起こすでしょうか?
  • 今悩んでいる問題について、『それは大した問題ではありません。なぜなら~だからです』といった文章を作ってみてください。
    そして、どのような解決法があるかを答えてください。

問題について心配しないことは危険なことだと感じる人がいるかもしれません。
そのような人は、この方法は実験的で、今までと違う方法をとった時にどうなるかをテストし明確にするものだと考えてみてください。

また、その問題ついて実行可能な行動や思考について検討することで、これまでとは別の視点で問題を捉えてみる練習だと考えてみてください。