冷静さを取り戻して考える
人間関係での相互関係にがんじがらめになり身動きが取れなくなって、そんな自分に失望してしまうことはありませんか?そんな時は、現状から少し距離をおいて自分を眺めてみてはどうでしょうか?
バルコニーやビルの屋上から見下ろしたイメージを使って現状を眺めなおしてみるのです。「なーんだ!イメージするだけかぁ~」そう感じるかもしれません。しかし一流のスポーツ選手のほとんどは、なぜイメージトレーニングをするのでしょうか?イメージを正確に臨場感を持って行うことで試合を疑似体験したり、技術のレベルアップを図ることができるからです。
この場合はイメージを強く体験し、経験の一部として鮮明に残したいので、アソシエートした状態(自分がその場で体験している感じ:自分目線)でイメージします。反対に、その場にがんじがらめになって身動きが取れなくなってしまっているような場合は、イメージを弱めて体験し経験の中で「冷静な気持ち」でとらえなおしたいので、ディソシエートした状態(第三者として自分を眺めている感じ:他人目線)でイメージします。ディソシエートした状態で記憶を追体験すると、「冷静な気持ち」でその体験を見つめなおすことができ、がんじがらめになっていた時とは違った発想や感覚を得られるようになります。
練習方法
- 「バルコニーから眺めてみる」を使って、現在悩んでいる問題を書き出します。
- 1をバルコニーや屋上に立って客観的に見てみたら、どう見えるかを検討しましょう。
- 2を行うことの利点について検討してみましょう。
以下の事について考えてみてください
バルコニーから距離をおいて眺めてみたら、
- 状況はどのように見えるでしょうか?
- 頭にはどんな考えが浮かぶでしょうか?
- 別の視点から物事を捉えてみたら、どのような良いことがあるでしょうか?
他者との関係を第三者的な視点から検証することで現状をより広範な視点から眺めることができます。
難しいと感じる場合
距離をおいて別の観点から状況を捉える事が難しいという人もいるでしょう。この場合、以下の手順で行ってみましょう。
- ゆっくりと深呼吸をしてリラクセーションの練習をする(吸う息2に対して吐く息を4~8など長めに吐いてリラックスします。
- 落ち着いてイメージを思い浮かべる