生産的な心配と非生産的な心配を区別する
心配性の人に「役に立たない心配がある」といっても受け入れられないでしょう。確かに心配はネガティブな出来事に備えたり発生を防止したりするのに役立つ事もありますが、心配し過ぎることで自分自身で問題を生み出してしまいます。心配には生産的な心配と非生産的な心配があるのです。
ですから心配性で気持ちが休まることがない人は、その心配をすることが役に立つかどうかを検討する必要があります。
「生産的な心配とは?」(役に立つ心配)
- 自分がコントロールできる事に対する心配を言います。
- 現実的な活動へとつながる心配をいいます。(多くの人が合理的だと思うでしょう)
「非生産的な心配とは?」(役に立たない心配)
- 曖昧な表現しかできない心配をいいます。
そんなことが起きたら、どうしよう?
そんなことが起きたら、耐えられないだろう
いつ、だれが、どこで、どんな条件、どうしたら、どんなふうになるのかが特定できないので、具体的な対策を打つこともできず、対策を打ったとしても的外れになってしまったりします。 - 予測した出来事が発生するかどうかも不鮮明な心配をいいます。
- 自分ではコントロールできない事に対する心配のことをいいます。
- ほぼ起きないことに対する心配のことをいいます。
非生産的な心配をするのは合理的ではありません。いくら心配しても問題を解決する事はできないからです。
以下の質問に答えてみてください
- その心配を予測に変えることはできますか?
- 解決しなければならない問題はなんですか?
- その問題を解決するために、どんな事ができそうですか?
生産的な心配と非生産的な心配を区別して心配を問題解決に結びつけられるようになりましょう!!
方法
- 現在の心配事をリストにしましょう
- 「産的心配と非生産的心配を検討するシート」を使って、リストにしたそれぞれの心配について検討し、「生産的心配」と「非生産的心配」に分類しましょう
- 「生産的心配と非生産的心配」を使って、それぞれの心配を非生産的な心配をどうすれば生産的な心配にきるか検討しましょう
- 「問題解決法表」(前述)を用いて具体的対策と行動を考えましょう
「起きるかもしれない心配」と「起きそうな心配」を混同していませんか?全ての心配が緊急で重要な心配に感じるのであれば、その心配に対して何ができるのかを検討してみるとよいでしょう。絶対に確実でないと安心で出来ないという人は確実性を求めることの損益を分析してみましょう。
- 世の中の出来事に確実なことがどれぐらいあるのか?
- 将来、ずっと心配し続けることに耐えつづけていけますか?