防衛機制とその機能

防衛機制とは「心の安定をはかるための自我による無意識的な防衛」です。
防衛機制には、抑圧、昇華、投影、退行など様々なものがありますが、自分を守るために無意識のうちに行われます。

自分で理解できないような感情や衝動が起こるのは、防衛機制によって、無意識のうちに行っている心の操作の副作用かもしれません。
どんなものがあるのかを理解し対策を考えていきましょう。

注意獲得

  • 自分の存在と価値を他人に認めさせたいため、他人と異なった行動をとること

カウンセリングのポイント

  • わざと奇抜な格好をする
  • 非行に走る
  • 怒られると分かっていることをワザワザする

人間は人と関わり合いながら集団で生きていくという本能を持っています。
ですから、信じ合い、わかりあい、いたわり合いながら生きていたいと本能的に望むものです。

  1. 褒める
  2. 怒る、叱る
  3. 無視する

コミュニケーションパターンの内で、人間が一番辛い、苦しいと感じるのは3の「無視する」だと言われています。
ですから、何らかの事情で1も2も得られない場合、3の状態から脱出するために「注意獲得」という防衛機制を行います。

無視されるより、怒られたり、殴られたり、罵られたりする方が心理的には楽だということです。
ですから、ワザワザ怒られるような行動をとってみたり、反抗的な態度をとったり、奇抜な服装をしてみたり、わざわざ人の意見を否定してみたり・・・周りからの反応を引き出すための行動を行うようになります。

人と良好な人間関係を維持するためには、相手に興味を持ち、気にかけ、できるだけ声をかけ、触れ合うことが大切なのです。
相手の行動や態度を批判する前に、チョットだけそのことについて考えてみてください。相手の態度が友好的に変化するかもしれませんよ。
カウンセリング-注意獲得

こんな傾向の強い人は・・・

なぜか反抗的な態度をとってしまったり、思いもよらない突拍子もない事を逸ってしまったり、理由がないのにその人に腹が立ったり・・・
その人から「愛されたい」と思っているのかもしれません。

そんな時は下向き矢印法をやって自分の本心を探してみることが役に立つかもしれません。

下向き矢印法

自分の考えを見直す場合、「自分がなぜそんな風に思ったのか?」という理由を理解する(その時の思考の元になったスキーマやそこから派生したルール)ことが役に立ちます。
その時に役立つのが下向き矢印法です。
その出来事について具体的に書き込み、最終的にどう考えたのかを書き出してみましょう。
その後、以下の質問に答えながら一段深い自分の心を探ってみてください。

  • 私が悩むのは、それによって~と考えるからだ
  • もしそれが本当のことになったら、その後何がおきるでしょう?
  • もしそうなったとして、それは貴方にとって何を意味するのでしょう?
  • 何故その事が、問題になるのでしょう?
  • そうなったとして、どんな事が起きるでしょうか?
  • 貴方は何故、その事についてそんなに悩むのですか?
  • それからどうなりますか?

カウンセリング-下向き矢印法