頭の中から弾き出す
「ドライブアウェイ」というアクティベーションスキルがあります。ドライブアウェイの最初のステップは自分のフルネス度下げる要素をリストアップすることです。毎日の生活を時間を追いながら丁寧に思い出して、些細だと思えることでも全てをリストに書き出しましょう。
- パソコンの起動が遅い
- 朝トイレにこうとすると父が入っている
- 会議が予定より長引いている
- 父親の口癖を聞く
- 友達の態度
- 小遣いの金額
- 彼女がそっけない
など、思いつくことは全て書き出していきます。自分をアンフルネスに引っ張る原因を、環境・過去・出来事・未来・他者などの心に影響を与える外部要因に分類しながら1つずつ丁寧に拾い上げていきましょう。
このリストが出来たら、次はリストの内容を分析してみましょう。リストアップした1つ1つの要素を自分の力で変えられるか、変えられないかを検討していくのです。予防策を考えたり、どう対処したら良いかを検討したり、どう捉えたらよいかを考えるのではなく、そのリストの要素を自分の力で「変えられるか、変えられないか」だけを判別していきましょう。変えられるものには○、変えられないものには×をつけます。普通の人は×がほとんど(80%~90%)になるでしょう。なぜなら、人は自分で変えられないものに着目してアンフルネスに陥っているのが普通だからです。
しかし、自分で変えられないものについて考えてもアンフルネスになるだけでパフォーマンスは向上しません。ですから、分析してその要素を自分で変えられないとわかったら、あらかじめ頭の中からドライブアウェイ(はじき出す)するのです。
変えられないものに着目しない、変えられないもののためにエネルギーを使わないために頭の中から先にはじき出してしまうというスキルです。
最初はドライブアウェイする要素だとわかっていてもツイツイ考えてアンフルネスに陥ってしまうものですが、「これはドライブアウェイすると決めたんだ」と思い出した時(最初は一定時間ごとにリストをチェックすると良いでしょう)に別のものへと意識を向ける習慣付けましょう。慣れてこれば頭の中にドライブアウェイした考えが戻ってこなくなってきますから、根気よくトレーニングを続けてください。最初は呼吸や体の動きなどへと意識を向けると、うまくいきやすいでしょう。