場面によって質問を使い分けよう
会話をリードし主導権を握っているのは質問をする側だということはすでに説明しました。
しかし「たくさん質問しても会話が続かない」という人がいます。それはなぜなのでしょうか?その理由の多くは場面にあった質問ができていないことにあります。
適切な質問について考えるために質問の種類について考えてみましょう。
質問の種類
質問には、大きく分けて「①閉ざされた質問(オープンクエスチョン)」「②開かれた質問(クローズドクエスチョン)」「③限定質問法」の3種類があります。
質問しているのに会話が止まってしまう場合、質問者が①の閉ざされた質問を多用していることが多いようです。
閉ざされた質問とは相手が「はい」「いいえ」で答えられる質問です。②の開かれた質問とは相手が自分の考えを言わなければならない質問です。
「閉ざされた質問」
質問者:海は好きですか?
相手 :はい(又はいいえ)
質問者:海は好きですか?
相手 :はい(又はいいえ)
「開かれた質問」
質問者:どんな事をしていると楽しいですか?
相手 :趣味がドライブなので休みの日に…
質問者:どんな事をしていると楽しいですか?
相手 :趣味がドライブなので休みの日に…
開かれた質問をする時は言葉に限定する要素が少ないことが大切です。期間、場所、相手など限定する要素が多いと相手が話題を選べる範囲が狭くなってしまいます。会話が盛り上がってきたら少しづつ限定要素をつけて聞きたいことを聞き出すようにしましょう。
限定質問法
対象の限定質問法
- それをしている時は、どんな気分でしたか?
時間をシフトする限定質問法
- 昔好きだった~はなんですか?
- 今一番~なものはなんですか?
- 時間があったら(将来)してみたいことはありますか?
対象をシフトする限定質問法
- どんな場所(環境)が好きですか?
- どんな行動をよくとりますか?
- どんなことを考えますか?
- どんな感じ(感覚)がしますか?
- どんな気持ち(感情)になりますか?
会話を盛り上げていきたい時はオープンクエスチョンを増やす。会話を切り上げたい時、結論を出したい時はクローズドクエスチョンを増やす。相手をより深く理解したい時は限定質問を増やす。・・・といった具合に話の流れや目的によって質問の種類の頻度を変えることがコミュニケーションを快適にするために役に立つでしょう。