心理カウンセリングでの面談と友人や家族・親戚・先生・先輩等に相談することの違いは何ですか?
心理カウンセラーに相談することと、友人や身近な人に話して相談することの大きな違いとして、気持ちの上での違いと現実的な違いがあります。
現実的な違い
- 秘密とプライバシーが完全に守られること
- 否定されたり考えや行動を強要れたりしないこと
- どんな内容の相談でも丁寧に受け入れながら話を聞いてくれること
- 心理学的な知識を持った心理カウンセラーが心理学に基づいた分析をしてくれること
- 様々な対処法や解決法や心理学的な知識を提供してくれること
- 話を聞くプロである心理カウンセラーが自分でも気づかない思いや問題を見つけてくれること
気持ちの上での違い
- 貸し借りがなく、後々の人間関係の煩わしさがないこと
- 思惑と利害関係がないこと
- 誤解が生じやすいこと
- 相手によっては否定されたり、不必要なアドバイスを強要されてしまうことがあること
- なんでも話せる相手でだと思っていても、意外と深い相談は出来ないことが多いこと
心理カウンセラーに話すのも周囲の人に話すのも、同じように感じる方も多いおですが、実際に心理カウンセリングを受けた人は、その明らかな違いを感じていただけると思います。
身近な人の理解やアドバイスは安心感があり話やすいと感じることでしょう。
しかしそのアドバイスは、その人の経験や知識にもとづいたものに限定されます。
信頼できる人であっても、その人のコンディションや相談の仕方、どこまで話すかによっては、悩みや相談を愚痴として受け取られてしまったり、相手のあなたに対する思い込みや相手の希望や期待・利害関係の影響で、客観的・共感的になれず、感じていることや考えていることを否定されたり叱られてしまうというリスクも持っています。
特に信頼して相談したのに相談内容を他者に話してしまったり、実際に話した内容と違う事実やニュアンスで伝わってしまったような場合は、とても深く傷つくことになってしまいます。
さらには相談内容の深刻さによって、相談を受けた人が大きなストレスを抱えてしまうようなことも起こります。
心理カウンセリングでは守秘義務のある契約の中で、援助する専門家として心理学的手法をベースにした専門的な視点で、心理カウンセラーが状況整理や問題整理のお手伝いをしていきます。
身近な人との相談では出てこない視点や方法で問題解決に取り組んでいくことが出来る点も大きな違いといえるでしょう。