「つかみ」と「まとめ」
プレゼンの基本的技術が身についたら、ステップアップのために「つかみ」と「まとめ」のレベルアップを目指しましょう。
本題を入る前の「つかみ」(オープニング)と本題が終わってからの「まとめ」(クロージング)を工夫しましょう。
「つかみ」を工夫することで、聞き手にこれから始まる「本題について興味を持ってもらう」こと、リラックスして心を開いてもらうことで、話を聞きやすい心の状態づくりを目指しましょう。
「まとめ」を工夫することで、プレゼンの内容が心に残りやすくなることを目指しましょう。
また、話しながら会場の雰囲気や聞き手の様子を観察して、状況に合わせて対応を変えていけるようになることを目指しましょう。
「つかみ」のポイント
「つかみ」では自分のテンションを上げていくためにも、大きな声で挨拶をするようにしてください。
また、「雨が降っていて、ここまでくるのは大変でしたでしょう。足元の悪い中、わざわざおいでくださって本当に嬉しいです。」など、ちょっとした気遣いを入れたり、自己紹介や本題に絡めたユーモアを加えるようにして、聞き手の心を開き、話を聞く準備をしてもらいましょう。
「まとめ」のポイント
親近性効果(新しい情報の方が古い情報よりも強い印象を与える)によって、最後に与えた印象が聞き手に残ります。
そしてその印象は本題の話の内容と一緒に記憶されますので、最後のまとめで、聞き手に良い印象を与え、わかりやすくまとめることができれば、プレゼン中の少々の失敗は取り戻すことができます。
「まとめ」の効果を良く理解した上で、ユーモアのある話やイメージアップに繋がる話を入れましょう。
また、インパクトのあるフレーズなどを使うことも効果手です。
状況に合わせる
聞き手を観察する余裕が出てくると、聞き手が話に興味を持っているかがわかってきます。
興味を持っている人は、「プレゼンターを見ている」「話にうなづく」「笑顔で話を聞いている」などの特徴があります。
話に興味を持っている人には、質問を投げかけたりすることで、プレゼンテーション中の仲間にしてしまいましょう。
仲間ができることで、プレゼンテーションの場を盛り上げやすくなります。
興味を持っていない人は「よそ見をしている」「ぼんやりしている」「時計を見ている」「ソワソワしている」などの特徴があります。
興味を持っていない人が多い話は切り上げて、次の話に早めに進んだり、ユーモアのある話を入れたりして、自分に注目してもらいましょう。